大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第33話
脚本:滝沢真里/監督:田口勝彦
営業マンが登場する異色の出だし。地方の大きな民家のようなところを訪れ、
「お子様の百科事典のことで、ちょっと」
と当時おなじみのセリフ。
中で機織しているのは、マユゲルゲだ。
「ドルゲの布はできぐあい、すばらしい」
と満足げなようすだったが、営業マンの姿に気づく。
「見たな」
ってそんなカッコでやってるからや。しかも、他人の家の借りて。
「バケモノだ。たすけてくれー」
ダルマのような赤いマユができる。絹糸というよりも、荷造りでよく使う赤いビニールのひもみたいだが。
ドルゲはそろそろ最終対決が迫っているのを感じているのか、マユゲルゲに向かって、思い入れたっぷりな言葉をかける。
「おまえの力で、あいつの死ぬのを夢見てきた」
いやいやいや、マユゲルゲは初登場やん。
「この私の願いを今日こそかなえてくれ。バロム・1に負けて倒れていった魔人たちのために。そして、我が名誉のために」
再び人間界に現れたマユゲルゲは自分の悪事を解説する。
「これが世に言うドルゲマユだ」
だれも言うてへん。自称や。
「ちょうどよい、おまえの姿になってやる」
百科事典屋の姿になったマユゲルゲは歌謡ショーをしている公民館の楽屋へ向かい、女性歌手にファンのプレゼントと偽って赤いドレスをわたすと、説明をはじめる。
「私どもの製品は……」
商売替わってるやん。
もらったドレスを着て、ステージに出た歌手。
「♪その人の名を知らず……」
突然、苦しみ出したかと思うと、ドレスがとけ、燃える。
新聞配達をしている松五郎が猛に事件のこと話し、事件が起こっている場所は、やぶ塚(群馬県)ばかりと指摘する。
「あそこがあやしい」
と、いっしょにやぶ塚へ温泉旅行に出かける。到着すると、へびセンターでは、巳の日にマムシの水洗いやマムシ供養をしているが、本筋とはなんの関係ない。
幼い子供が人質にされ、バロム・1は「命にかけて、我が命にかけて」たすけ出すことを誓い、わざわざマッハロッドで空を飛んで、吊り橋に向かう。
「きさまの命と交換だ」
先に返せと言うバロム・1に、
「欲しけりゃ受けてみろ」
ダルマ状のマユを投げる。抱きとめると、マユが爆発する。
「アントマン、とどめを刺せ」
自分で刺せよ。バロム・1はバロム・1で、やられたフリをしただけだった。なんか、こそくだ。
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