大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第12話
脚本:滝沢真理/監督:田口勝彦
健太郎と猛と松五郎は〈行川アイランド〉にきている。ハワイアン・ダンスやフラミンゴを見学。そばには海がある。
浜では漁師のジジイに少女と父が声をかけている。どういう関係か知らぬが、一杯用意してるから、帰りに寄ってくれと誘ってる。
今日はホテルで泊まりらしい健太郎たちとこの親子がすれちがったあと、ジジイをターゲットにしたキノコルゲがようすをうかがっている。
「キーノ。キーノ」
と鳴くのだが、年寄りは耳が遠いのか気づかない。
「キーノ」
「気のせいかな」
そのわりには、ダジャレを言う。
そのあとで姿を現し、キノコのかさの部分を三度笠に見立てて、渡世人を気取る。
「おじゃまします。わたくし、キノコルゲです。オレ様は地底の毒キノコの化身、キノコルゲ。きさまはオレの手下のドルゲキノコになるのだ」
一人称と語尾が混乱しているのもおかまいなしに、ジジイのひたいにツメを立てると血が流れる。ジジイが変化し、1メートルくらいのドルゲキノコとなる。
キノコルゲはドルゲキノコに向かって、昼間はその姿で人目をさけろというが、メチャクチャ目立つんですけど。人間の姿のままの方が目立たないんですけど。
しかも、朝になるまでにもとの場所にもどってキノコになっていないと溶けてしまうんだと言う。だったら、キノコにしない方がよくないですか。
夜になり、人間の姿でうろつくジジイ。知り合いの少女に、ようすがヘンだと見破られて、ムキ出しにしたキバで襲う。少女は逃れるが、その父が犠牲となって、ドルゲキノコと化す。
〈行川アイランド〉のショウはつづいている。キノコルゲはタイアップに気を使い、ここの従業員と漁民だけを襲う。次々、ドルゲキノコが誕生するが、こいつらは夜、人間の姿で活動しないのだろうか。いますぐそうした方が効率がいいと思うのだが。
いっしょになって少女の父をさがす健太郎たちも園内を走りまわる。やがて、ドルゲキノコに気づく。他のメンバーも合流。松五郎が大学で教わっていた教授がキノコの研究で有名だったことを思い出す。
くわしい説明はないが、泊りがけでくるようなこの土地に、教授の研究所はちょうどあったらしい。キノコを調べるのに、明け方まで松五郎がっつきあっていると、ジジイが現れる。が、机の上の光をイヤがった。弱点を悟った教授がカーテンを開けて、太陽光をあてると、ジジイはとけてしまう。
最後、キノコルゲを倒すと、キノコに変えられた人々はもとにもどるが、とけてしまったジジイだけはいないのだった。
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