大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第11話
脚本:伊上勝/監督:折田至
地球を悪の支配下におこうとするドルゲは地底にうごめく醜いゲジゲジを魔人ゲジゲルゲにして、今回の作戦を命じる。
山の中で2人の猟師が不審がっている。
「撃ち落としたものがみんなどっかへいっちまう」
なにやら赤いガスがただよい、その向こうにゲジゲルゲの姿がチラリと見える。片方の猟師はおびえるが、猟銃が吸い寄せられていくので、もう片方の猟師が、
「バカ。高いものだぞ」
と、あとを追う。洞窟の中へ入ると、ヒトダマが出て、ゲジゲルゲが登場。そのようすを少女が目撃している。
ところ変わって、記者会見好きのミスター・ドルゲが〈ドルゲージ心理研究所〉開設にあたって、金は出すが、口は出さぬスポンサーとして、
「めまぐるしい現代の文明に疲れ、心に深いキズの人々を救えれば」
と思い、寄付したことをゲジ博士に紹介される。
記者たちが出て行くと、ドルゲとゲジゲルゲになり、さっそく、さっきの猟師2人を治療する。地底の毒ガス集めに利用するため、
「頭脳を破壊して、意志を奪う」
ということらしいが、ガスを吹きかけられた2人は、とても毒ガス集めの作業なんてできそうにないほど、アホな感じで笑い出す。
さらに、煙突から出るガスを吸った子供たち、警官、大人たちのようすがおかしくなっていく。
健太郎たちは口笛で『超人バロム・1』の主題歌を吹きながらハイキングの途中、少女に行き合い、
「虫のオバケが洞窟から」
という目撃証言を得て、案内してもらう。
「早くバロム・1になろう」
「まだいいよ。いよいよになったらだ」
おにぎり食ってる松五郎と少女のもとにアントマン、ゲジゲルゲが現れ、少女を守ろうとしたバロム・1はがけっぷち。
「行き止まりだ」
ガスをかけられる。ゲジゲルゲはせっかくのチャンスだったのに、姿を消した。
変身をといた健太郎と猛のまえで、哀れ少女は発狂している。
「あ、赤いチョウチョ」
〈ドルゲージ心理研究所〉には、行列ができている。松五郎が感想を述べる。
「おかしな人ってのは、いっぱいいるもんだね」
「全部、これだもんな」
健太郎は手をクルクルパーにしてみせる。
貧乏ノイローゼ、変身ノイローゼなど、いろいろ珍しい症状の紹介がある。
「入ってくばかりで、だれも出てこないぜ」
と気づいたところで、ボップが鳴り出し、突入──したと思ったら、閉じ込められ、ドルゲが現れ、火事になる。せっかく研究所を作った目的はもういいのか。
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第11話 毒ガス魔人ゲジゲルゲ
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