大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第10話
脚本:伊上勝/監督:折田至
「ドルゲ第一マンション入居者募集中」
工事現場で夜警のバイトをしている松五郎、ドルゲの影、地震。マンションが沈んでいく。あわてて、電話をかけた松五郎は、
「しもしも」
と古典的なボケをして、刑事の兄に怒られる。自分が見たことを夢だったってことにされた松五郎は、健太郎と猛に協力をたのむ。
見張り小屋の先輩がモグラルゲに襲われるが、健太郎と猛はバロムクロスに失敗。
「ちょっと息が合わなかったな」
とピースピースなんてやっている。
原っぱで、ガキどもが落とし穴。それにハマる猛。モグラルゲに足をひっぱられ、地中でもみあう。たすけようとする健太郎はシャベルで地面を掘る。モグラルゲは猛をやっつけることをやめたのか、気がつくといない。健太郎と松五郎も穴に落ち、その後、変身する。今回のバロム・1は、どうも声がたよりない。
地雷アントマンが登場。地雷というより、地をはう車輪付きミサイルといったところだが、一発はしゃしゃり出てきたべつのアントマンを追跡し、マヌケ走りで追いつかれたアントマンは爆死してしまう。
もう一発がマッハロッドのタイヤに命中。モグラルゲは歓声をあげる。やぶの向こうに消えたマッハロッドの中では、バロム・1がなにやら操作し、マッハロッドが爆発したと思わせる黒い煙を噴射。離れたところからそれを見ていたモグラルゲは、
「完全に息の根を止めてやった」
と完全にまちがった判断で、たしかめもせず、第2ドルゲマンションの建設予定地へ向かう。バロム・1はそのジープの後部にしがみつく。
建設予定地には、モグラルゲにつづいて、召使いに運転させたミスター・ドルゲもやってくる。バロム・1を片づけましたと報告するモグラルゲをミスター・ドルゲが叱る。
「愚か者、始末するどころか、第2ドルゲマンションの場所まで知らせてしまった」
わかってんねやったら、ここにつくまえに教えてやれば、場所は知られんですんだんちゃうか。そもそも、知られたらあかんマンションなんやったら、第1のときに、なんで入居者募集しとってん?
まあ、しかし、ドルゲが怒る気持ちもわかるというか、見ているとイラッとするタイプっておるやん。このモグラルゲときたら、バロム・1と戦うのに、スコップになっている片手で砂をすくって投げるという幼稚園児のケンカ並みの戦い方をする。ま、そういう魔人を作ったのは、ドルゲ自身なんだが。
バロム・1がモグラルゲのサングラスをむしり取ると、
「目がコゲる」
と悲鳴をあげるモグラルゲ。モグラルゲは太陽光線を目に受けると、戦う能力を失うのだった。
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