大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第31話
脚本:村山庄三/監督:田口勝彦
放課後、甘ったれたガキが女教師を自分の誕生日に誘っている。そんなのありか? 付き人のおばはんが高級車で迎えにくるようなガキだから、女教師も見返りを期待してるんだな。反感を口にする猛のうしろにきて、
「人間、すべてが幸せとはかぎらないのよ」
と、もっともらしく自分の行為を正当化。
「お母様が亡くなられて、ひとりぼっちなのよ」
ガキのクルマは襲われ、さらに、
「逃がすものか」
とカミゲルゲの髪がのびる。髪の毛が早くのびるやつはスケベだから、ドスケベだな。
誘拐したガキのまえで、カミゲルゲとドルゲがミーティングをしている。
「計画は進んでいるか」
「私の髪を植えれば、たちまち、殺人鬼となり、いままでいちばん愛していた人間を殺すようになるのです」
その説明は計画を進めるまえにしておかなくちゃダメだ。ドルゲは内容を知らずにGOサインを出したのか? 〈いちばん〉を殺すだけなら、殺人鬼とは呼べないぞ。
「悪魔の髪よ、この小僧を血に飢えた殺人鬼に変えたまえ」
実験にあたって、カミゲルゲは神に祈るように言う。自分の髪なのに。祈らなあかんような成功率なら、まえもって実験しとけよ。
「これをとれ」
ナイフをもたせ、写真を4枚貼りつける。「死ね」
ガキが女教師の写真にナイフを突きさす。
「成功だ」
ドルゲは満足そう。そうか? 写真やぞ。
一方、ガキが不在の屋敷では、さっき自分の写真が選ばれなかったことを知らない父親が心配している。女教師は根拠もなく、
「誘拐されるなんてぜったいにありません」
と力説するが、されてるしな。そこへガキがおばはんと戻ってくる。運転手がどうなったかはだれも気にしない。
後日、女教師がガキの誕生パーティーにめかし込んで行く。猛は日雇い警備の松五郎に手錠で拘束され、健太郎だけが屋敷に忍び込むと、ガキが自分の手で愛犬を殺して泣く。
カミゲルゲはバロム・1と工事現場へ行くと、作業車の運転をはじめる。肉体労働者風の珍しい戦い方だ。
「おれの力を見せてやる。ショベルカーに押しつぶされて死ね。……あー、ショベルが持ち上がるぞ」
方針変更で、ショベルの中に閉じ込めて逃げる。人間にもどった健太郎と猛が高く上げられたショベルの中からたすけを求め、なんでもできる松五郎は操作して2人を救う。
女教師はガキからプレゼントがあると言われ、庭に出る。やっぱり、それが目当てか。一方、バロム・1はガキの耳のうしろに不自然なクセ毛を発見するのだった。
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