第1話 悪魔の使い 深海魚人オコゼルゲ

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超人バロム・1 第1話

超人バロム・1 第1話

脚本:伊上勝/監督:田口勝彦

 ある日、地上に向けて行動を開始したドルゲは新宿西口の地下街に登場。赤いコート姿で赤い公衆電話をかけようとしていた女性を襲う。抱きつかれた女性は地面に倒れ、ドルゲの目が光ると爆発する。

 ドルゲは電話帳をめくると、
「悪のエージェント……その男の名は須崎孝一郎」
 と確認。それが見たかっただけなのか。他にも公衆電話はあいてたのに。須崎と決めたのは自分なんだから、確認する必要はない。

 その須崎が栄えある悪のエージェント第1号に選ばれた理由はさっぱりわからない。だって、初老の男だぜ。ちゃんと戦えるのか。
「正義を憎み、愛を呪い、善なるものを嘲る悪――その名はドルゲ」
 と、ていねいに自己紹介。悪のエージェントはことわられる。ちょうど廊下には、お茶をもってきたらしい久美江。

「おかしいわ。父さん1人のはずなのに」
「アントマンよ、その娘をとらえるのだ」

 外へ逃げ出す。その先では、彼女と同級生の猛と健太郎がケンカの最中。

「この野郎、おれに呼び出されて逃げないとはホメてやるぜ」

 ミス江南小学校のささやかなパンチラのあと、アントマン登場。地割れがして、ドルゲの声。健太郎が地割れに落ち込み、たすけようとした猛と互いの右腕をクロスさせる。

 その瞬間、さっき久美江が逃げる途中の墓場から、たすけもせずにようすを見ていたコプーが突然現れ、宝石のついた杖をかざす。
「地球の子らよ。コプーの力をあたえよう」

 2人はバロム・1に変身、
「バッローム!」
 と雄叫びをあげる。

 ――バロムとは友情のエネルギーである。
 というナレーション。

 右目に健太郎、左目に猛がいる。

 2人に「戦うのだ」と言うコプー。平和を代表するわりには戦闘的なじいさんだ。

 健太郎と猛がケンカしてると聞いたらしい猛のおじ=松五郎、姉=紀子、健太郎の母=静がいっしょに2人をさがしにくると、バロム・1の最初の変身がとけた2人は腕をクロスしたまま倒れてる。病院に運ばれ、猛の父=警視庁の木戸刑事と健太郎の父=日読新聞の白鳥デスクがようすを見にくる。これで家族は全員集合。つまり、猛は片親、健太郎は1人っ子なわけね。

 一方、ドルゲにひつこく勧誘された須崎孝一郎はもう耐えられんといって、悪になるのを承諾する。いいのか、それで。もちろん、悪いのはドルゲだ。ここでのドルゲは社会における理不尽の象徴なんだろう。でも、いいのか、それで。

 須崎はドルゲ細胞(一種のガン細胞の働きをする、らしい)によって、オコゼルゲとなり、病院の2人を襲う。やっつけられたオコゼルゲは須崎に戻り、久美江もやってきて、ハッピーエンド。しかし、須崎孝一郎は無理強いされたとはいえ、自らの意思で悪をなしたんだぞ。いいのか、それで。

 驚くのは、そのあと。コプーのジジイが2人のまえに現し、
「私の命も尽きた」
 と爆発して死んでしまう。2人に自分たちがバロム・1であることをだれにもしゃべるなと言い残して宇宙の正義は死んだのだ。地球の正義はバロム・1が守っても、宇宙は?

※決まり手:高いところから投げ落とす

『超人バロム・1』を見る

 ⇒ 悪魔の使い深海魚人オコゼルゲ
 

 
 
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