「おもちゃのチャチャチャ」は作詞のお手本

 放送作家・阿木由紀夫(のちの小説家・野坂昭如)が手がけた「おもちゃのチャチャチャ」は技術面で作詞のお手本と言っていい。補作詞として吉岡治がクレジットされているし、歌の場合は作曲家もかかわってくるから、阿木由紀夫1人の手 続きを読む 「おもちゃのチャチャチャ」は作詞のお手本

高田渡「自衛隊に入ろう」

 8月のデビュー・アルバム『高田渡/五つの赤い風船』からのシングルカット。ライヴではとっくに歌っていて、前年にTVのワイドショーで取り上げられるなどして反響を呼んだ。自衛隊からは、PRソングにしたいと申し込みがあり、真意 続きを読む 高田渡「自衛隊に入ろう」

ピンキーとキラーズ「恋の季節」

 60年代後半のシングルで、好きなのを1曲となると、これだろうか。やっぱり、あの、  ♪わっすれ、られない、の   あっのひとが 好きよ~  というフレーズはキャッチーだもんね。  〈夜明けのコーヒー〉は少々胃にもたれる 続きを読む ピンキーとキラーズ「恋の季節」

千昌夫「星影のワルツ」

 1967年、(株)オリジナルコンフィデンスが創業。日本で初めてのレコード売り上げランキング誌『総合芸能市場調査』を発行した。いわゆるオリコン・チャートのスタートである。   ⇒ 『オリコンチャート・ブック 全シングル作 続きを読む 千昌夫「星影のワルツ」

ザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」

■元祖インディーズ・バンド  67年末。フォークルが解散記念で自主制作した『ハレンチ』収録の元祖テクノポップ「帰って来たヨッパライ」が深夜放送から火がつき、大ヒット。活動を1年延長した。同時に表層的なカレッジ・フォークの 続きを読む ザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」

ザ・スパイダース『明治百年、すぱいだーす七年』

■GSブームの中心バンド  ロカビリー・ブームをプレスリーの歌謡曲的輸入とすれば、GS(グループ・サウンズ)ブームはビートルズの輸入である。ザ・タイガースやザ・テンプターズの先輩格にあたるのがザ・スパイダーズで、デビュー 続きを読む ザ・スパイダース『明治百年、すぱいだーす七年』

クレイジーキャッツ『スーパー・デラックス』

■日本のビートルズ  1958年春の新宿コマ劇場『これがロカビリーだ!』は渡辺プロを一躍有名にしたことで知られるが、クレイジーキャッツ初期の集大成的舞台ともなった。その後、フジテレビ『おとなの漫画』から日本テレビ『シャボ 続きを読む クレイジーキャッツ『スーパー・デラックス』