千昌夫「星影のワルツ」

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 1967年、(株)オリジナルコンフィデンスが創業。日本で初めてのレコード売り上げランキング誌『総合芸能市場調査』を発行した。いわゆるオリコン・チャートのスタートである。

  ⇒ 『オリコンチャート・ブック 全シングル作品』

 こういうデータ主義というのは、それがマイナーな存在のうちは、ある種のカウンターとしての価値が出る。
 芸能界という、なんだかワケのわからないものがうごめいていそうな世界で、いちおうの客観性みたいなものが生まれる。
 ただ、それがメジャーとなって、権威をもつと、それじたいにゆがみが生じたり、堕落が生じたりという危険性があることは、キモに銘じておくべきだろう。
 ちなみに、シングルチャートが正式に発表されるようになった1968年1月4日付で4位を獲得したのは、黒沢明とロス・プリモス「ラブユー東京」で、1966年にリリースされた、もとはB面曲(作詞:上原尚/作曲:中川博之)。
 年間の1位をとったのは、千昌夫「星影のワルツ」で、こちらも発売は1966年の、もとはB面曲。
 千昌夫と言うと、演歌とホクロと外人の嫁さんと不動産のイメージだけど、じつは、この曲は、フォークと言ってもおかしくない。時代性ってやつですね。
 
 
●千昌夫「星影のワルツ」 ⇒ 詳細はこちら
 作詞:白鳥園枝/作曲:遠藤実