大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第9話
脚本:滝沢真理/監督:田口勝彦
冒頭、不気味な絵が出てきて、その目がドルゲの目になっている。そこは絵画教室で、教えている男はエキセントリック。
「ダメだ、そんな描き方じゃ。絵になってないじゃないか。どいつもこいつも」
それはおまえの指導力のなさの問題だ。
「今日はもう中止だ」
って、そこを教えるが仕事や。
「優秀なのは、ナツミくんだけだ」
とエコひいきされた少女は、のんきに、
「先生、写生に行きましょ」
と誘う。そこへ地中からドルゲタマゴが現れ、中からアントマンが出てくる。
「先生が地面に消えちゃった。どうしよう」
と、あいかわらず、のんきだ。
「おまえを悪のエージェントに任命する」
ドルゲ洞では、ドルゲがわざわざ絵を切り裂いて登場する。
「バロム・1を倒し、ドルゲのテスト用捕虜を集めてくるのだ」
というのが今回の指令らしい。ツメから細胞が植えつけられると、体と心を変えていくのだ。寸たらずの顔が不気味。
「この姿でオレはなにができる」
命じられた通り岩を指さすと、爆発する。
地上では、健太郎が猛にからかわれつつ、絵画教室にやってくる。美術教師は他の生徒をとっとと帰らせ、健太郎ひとりを残して、クモゲルゲの姿を現す。
「もう逃げられんぞ。バロム・1の半分め」
カギがかかって逃げられない健太郎。
猛はそのころ近所で草野球。打った球がガラスを割って飛び込み、クモゲルゲの後頭部に当たるというコメディにふさわしい展開となる。ボールを取りに向かった猛は、健太郎が襲われているのを見て、あらかじめ持参したバットで殴りかかるがきかない。
「ちょうどいい」
とクモゲルゲは言う。2人バラバラのところをねらう作戦じゃなかったのか。
バロム・1に変身したものの、ケーキを買ってもどってきた少女を人質にとられる。野外で奪い返し、自ら少女に、
「バロム・1がクモゲルゲを退治するからね。そこで待ってなさい」
と命じる。そんな場所におらさずに、逃がしたったらええのに。クモゲルゲにはすぐ地中に逃げられてしまう。立場がなくなったバロム・1は走ってどこかに行こうとする。
「バロム・1、どこ行くのー」
少女が追いかけてきてるのを完全無視。
ドルゲはクモゲルゲに、失敗は処刑に値するが、
「もうひとつ超能力をさずけよう」
と言って、再び送り出す。それって、出し惜しみがそもそもの失敗ちゃうん。捕虜13号を実験台に試させたこんどの超能力=攻撃は電気系だ。しかし、バロム・1には、またもきかない。実験台の意味ないし。バロム・1も、よける必要ないって。
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