第6話 怪腕魔人エビビルゲ

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大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。

超人バロム・1 第6話

超人バロム・1 第6話

脚本:伊上勝/監督:折田至

 冒頭のシーンは木戸刑事ひさびさの休日に猛や松五郎と磯釣りにきている。そこで、ちょうどトラックの事故に遭遇にするが、これがドルゲのしわざ。知らずに救出へと向かった木戸刑事は姿を消してしまう。

 その木戸刑事が白鳥デスクのもとに現れ、話があると、クルマに乗せて連れ出す。あとからやってきた健太郎と猛はおかしいとタクシーを止めて、あとを追う。どこまで行くかもわからないのに、金はどうするつもりか。

 まえのクルマでは、エビビルゲが正体を現し、ハサミで白鳥デスクの首をしめつける。そんなこと、走行中にやったら危ないぞ。

 うしろのタクシーでは、もっと飛ばしてください、と懇願する2人。
「人類全体の問題なんです」
 ガキに言われて従う運転手はいない。やっとボップが鳴り出す。運転手はアントマン。
「小僧、クルマといっしょに死ね」
 と叫んだアントマンは、自分が先に死んでしまう。なにがしたいんだか。

 運転手に消滅されて、後部座席に2人、健太郎がサイドブレーキを引いて停めようとする。よけいに危ない。どのみち、ドルゲに操られたクルマは停止せず、最後の手段でバロムクロスを試みる。なぜだか知らんが、健太郎の体が投げ出され、開いたドアにつかまっている状態。ピンチだ。猛が励ます。
「いま、おれたちが死んだら、地球上がドルゲに占領されてしまうんだぞ」
 すごい自負。考えてみたら、そもそも、コプーはなぜこんな人類の危機をもっとしかるべき組織に伝えなかったのか。ひょっとして正義ではあるが、無政府主義者なのか。

 ともかく、バロム・1となって脱出すると暴走タクシーと手で停める。そこに、エビビルゲ登場。しかし、人質にされた2人の父親を見せられ、他人のマンションの屋上まで飛び上がって逃げるバロム・1。そこで変身がとけて、タクシーは放置したままだ。ケンカして、ちがう方向に歩き出す猛と健太郎。どっちみち、いっしょのとこからマンションの階段を降りなきゃならんだろ。

 知らせを聞いて、1人救出に向かう猛。白鳥デスクに化けたエビビルゲに怒鳴る。
「おれはどうなってもいいから、オヤジを安全な場所に返せ!」
 おまえが死んだら、地球上がドルゲに占領されてしまうぞ。〈カラッポ頭の番長〉よ。

 エビビルゲは友情とかいうエネルギーをなくす作戦だったと説教じみた説明をする。しかし、2人の父親がとらわれの身というのだと、むしろ結束するのがフツーじゃないか。

 案の定、2人は裏をかいていた。ヘンなバロムクロスという伏線に気づかなかった魔人はボートで逃げる。マッハロッドで追うのに水上からいったん遠くの陸上に移って乗り込まなければならない。空中から相手のボートに飛び移る。空のマッハロッドはほったらかしで、どこへ行ったのかはわからない。

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