大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第23話
脚本:滝沢真理/監督:田口勝彦
少年がデートのだしに使われる。やってきた女は突然、頭が割れそうと叫んだかと思うと、白いチューリップ帽がぬげなくなり、みるみるうちに老婆になる。
たすけを求めにいった兄弟が黒ずくめの人物に声をかけると、これが魔人ノウゲルゲ。少年の兄もまた帽子に脳波を吸い取られ、老人と化す。被害者たちは記憶を失い、やがて死ぬ。殺すんやったら、記憶を奪う過程って必要ないんちゃうの。
能力を増すためって理由で、ノウゲルゲは電気ショックを受けさせられる。やっぱり、ドルゲはSなのね。ショッキングなのは、そのあと。ノウゲルゲの顔はちっちゃく、しかも、股間近くについていたことが判明。表情もひわいだ。
松五郎が少年の兄の見舞いに行くと、あとから猛のかわりにバロム・1がきて、ショックの記憶をさぐり出してみるという。
「そんなことができるの」
と松五郎が見ているこっちの気持ちを代弁。でもや、記憶は消えてるんやから、調べるのはムリなんちゃうの? それとも、記録メディアがバグったときみたいに救済テクニックがあるのか。だとしたら、IT業界で活用して欲しい超能力だ。
「男の子は泣くもんじゃない」
などと少年に向かって、もっともらしいことを言ったあと、ノウゲルゲを倒すと指切りげんまんをする。
「ウソついたら針千本飲ます」
って、超人に飲ますところを見てみたいものだが、この約束は期日を明確にしていないので、インチキだ。かりに、兄が死んだとして、針千本飲ませたくらいで気がすむのか。
人間の脳をあやつれるノウゲルゲは、バロム・1との戦いでも、警官たちを使って、バロム・1を銃撃させる。もっとも、バロム・1の体にピストルの弾はちっともきかないんだが。そのかわり、相手は人間なので、
「殺すわけにはいかない」
とバロム・1が逃げて姿を消す。そのせいで、警官たちはドルゲ帽子をかぶせられて、殺される。おい、おい。
健太郎と猛は松五郎に教えてもらった帽子屋を自分たちだけで偵察することに。
「10分たってもどってこなかったら、見にきてよ」
って待たせる理由がようわからん。そのあいだに、ノウゲルゲは松五郎の方へ現れ、ドルゲ帽子をかぶせてしまう。
「おまえのあらんかぎりの悪知恵で、いよいよバロム・1を倒すのだ」
誘拐された少年がオリに閉じ込められ、
「ハンドライトで見てやろう」
と〈バロム・1〉印のグッズを取り出す。このとき、ライトを向けられたノウゲルゲはなんともなかったのに、あとでそれを拾ったバロム・1に向けられ、やられてしまう。
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