大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第4話
脚本:伊上勝/監督:田口勝彦
バス停で猛は帰宅する少女に声をかける。東京の公立小学校はバス通学なんか。
「やっとルミちゃんとしゃべったぜ。このおれだって、ガールフレンドの1人や2人作らねえとな。番長の名が泣くからな」
隠れて見ていた健太郎にからかわれ、猛はプライヴェートはべつだぞと怒って突き飛ばす。健太郎のポケットから落ちたボップが鳴って、近くにドルゲの手下がいることを知らせる。その音はどんどん遠ざかっていく。バスだ。ボップは少し感度が悪いんじゃないか。
バスは暴走して、乗客が騒ぎ出す。
「子供がひとりで待ってるんです」
と必死で訴える客。暴走してる運転手に通用する理由とも思えんが。正体はアントマンだ。
都合よく道路わきで待機していた木戸刑事が部下に命じて追跡させる。
「ブレーキの故障でしょうか」
「なんでもいい。停めるんだ」
どうやって? パトカーぶつけんのか。
トンネルをぬけると、バスは蒸発してる。人々はドルゲの地下基地に囚われたのだ。
「なにも恐れることはない。すぐに楽になる悪の心をもって永遠の生命をあたえられ、ドールゲ~。地の底にうごめく醜いケラゲルゲよ、出でよ」
囚えた少女が江南第一小学校と知ったドルゲはルミを利用して、健太郎と猛の仲を裂くことにする。考えがセコい。なんで猛の恋を知ってんのか。ルミを連れ、地上に現れたミスター・ドルゲ。マンションのまえ待っていた猛に質問。
「このお嬢ちゃんのボーイフレンドか」
はい――と、ずうずうしく答える猛に、ルミをあずけて去る。
ルミは口もきかない。猛がいっしょに家に入ると、病で眠っている母がじつはケラゲルゲで、名乗りをあげる。ホンモノの母親がどこへ行ったかは不明だ。
猛は逃げようとするが、ドアが開かない。しかし、ドアのカギというのは内側からかけるはずである。かりに、ドルゲの力だとしても、あとからたすけにきた健太郎は外から簡単に開けてしまうから、よくわからない。
ここへくるまえ、健太郎が「イヤな胸騒ぎがする」と、ひとりごとを口にしたあとでボップが鳴り出した。やはり感度が悪いのか。
健太郎と猛はバロム・1に変身する。ケラゲルゲに横抱きにされ、パンチラしまくりのルミを人質にとられていることから、2人はバロム・1の目の中でケンカをはじめ、猛が健太郎を殴る。超人バロム・1
変身がとけるかと思うと解けず、敵が逃げたあと、友情パワーがなくなって、ただの子供にもどる。やっぱり、ボップは感度が悪い。
ところが、その後、健太郎の母がバスに乗ろうとしたときだけ、ボップはすばやく反応した。ドルゲのワナなのに。2人は母親に乗るなといって、自分たちがバスのうしろにつかまる。振り落とされるのが痛そうだ。
「ガリ勉だけで、人の心がわからないんだ」
などとケンカして変身できないでいた2人の友情もなんとかもどり、バロム・1はクルマで逃げるケラゲルゲたちを走って追いかける。が、いつまでたっても追いつかない。バロム・1、足はおそいようだ。
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