大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第19話
脚本:伊上勝/監督:小山幹夫
いきなり幽霊やバケモノが次々現れるが、じつはお化け屋敷で、松五郎がバイトをしている。休憩でメシを食っていると、悲鳴が聞こえてくる。かと思えば、
「作り物よ」
「コワくないわ」
と少女たちにあしらわれてるやつもいる。それこそが今回の魔人ヤゴゲルゲだった。ドルゲのメンツ丸つぶれである。
ところが、ヤゴゲルゲには呪いの子守唄という特技があって、これでガキどもをあやつり、連れ去ってしまう。
子供たちが出てこないものだから、入口のところでは、たくさんの母親が、
「入れてください!」
と係員に交渉している。フツーに、金払って入ればいいんじゃないか。
そうこうするうち、子供たちが出てきて、母親連中はひと安心。我が子がすっかりドルゲにあやつられているとも知らず。
男2人で仲よくコーヒーカップに乗っている健太郎と猛はボップで異変を知る。子供たちが墓場に集められ、あとをついていったバロム・1がヤゴゲルゲの呪いの子守唄に苦しめられることになる。
「♪ヤゴ ヤゴ ヤーゴの……」
「いかん。手足がシビレてくる」
ジャイアンのリサイタル並みのヒドさだ。
「そろそろ、脳が狂いはじめたようだな」
「くそう。負けるものか」
って、なんかちょっとちがう気もするが、
調子に乗りすぎるクセがあるヤゴゲルゲは、よろよろのバロム・1に向かい、
「カモン・ベイビー」
などと言って、おちょくっている。
ヤゴゲルゲがジープで逃げるところを追うバロム・1は爆弾を投げつけられ、マッハロッドごと崖から落ちて爆発。しかし、それはトリックで、じつはバロム・1は死んじゃいない……おまえは、引田天好か。
とはいうものの、変身はとけており、片割れの猛だけがドルゲ洞ではりつけにされ、ドルゲのまえ。さっさと殺せばいいものを子供集めの方を一生懸命やるもんだから、それにまぎれて、メガネで変装した健太郎がドルゲ洞に侵入成功する。
「猛をさがさなきゃ」
とボップを取り出すが、ドルゲ関係者がいたら、その時点で鳴り出すんじゃないのか?
猛がいそうな銀色の扉を見つけ、手で簡単に開いたかと思うと、眠らされた猛の向こうにヤゴゲルゲが待ちかまえている。ここでもすぐには殺さず、地震を起こして、自身は逃げ出すという作戦。あとで、バロム・1が登場すると、
「バロム・1の幽霊がもう出たのか?」
などとほざいている。
遊園地でのアクションでは、すぐまた子守唄に苦しめられるが、松五郎がスピーカーで音楽を流して、妨害する。
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