第18話 魔人アンモナイルゲがパパをおそう

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大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。

超人バロム・1 第18話

超人バロム・1 第18話

脚本:島田真之/監督:田口勝彦

 2万年の眠りからさめたアンモナイトを魔人に仕立てたドルゲ。そんなに眠ってたやつに任せてダイジョウブかという気がしないでもない。言葉づかいが少々あやしいし。

 指令の方も、ちょっと変わっていて、アンモナイト菌を使って、
「人間が大事にしている幸せをブチ壊せ」
 というものだ。大事にしているかどうか、そのまえに自分は幸せを感じたことがないという人も多いんじゃないかと心配になるが、そのへんはドルゲも心得ているらしく、
「まずはこいつだ」
 とモニターに映して、アンモナイルゲにターゲットとなる東京の小市民と妻子を映す。

 このガキは生意気にもバロム・ペンダントなる新登場のグッズをもっている。通りすがりの健太郎と猛に、母親は自分の息子のバロム・1に対する思いを語る。

 それをあざ笑うかのようにガキの父親はアンモナイルゲの触手というのか、ホームセンターで買ってきたシャワーをグリーンにぬったようなもので、アンモナイト菌を注入されて、顔にヘンな模様が出る。それで、どのように幸せがブチ壊されるのかと少々期待していると、たんに死ぬだけのことらしい。死にたくなければ、だれかをさわってその菌をうつせばいいのだという。アンモナイルゲが自分で菌を注入しまくった方が早いと思うが。

 父親のようすがおかしいのに気づいて、ガキが部屋に入ってくると、父親は出て行け、オレにさわるなと言う。ガキは魔人が天井にひそんでいるのを見つけて、走り出す。

 必死にたどりついた先は公衆電話だった。こいつんちに電話はないのか。バロム・1の電話番号を教えてくれといっても、交換手はつなげないと冷たくあしらう。ガキは、
「イーッ」
 と言う。親の教育がなってないな。バロム・1は電話もっていないのに。

 イヤな大人の感じで対応していた交換手は、じつは心やさしい女性だったらしく、かわりに木戸家につないでくれた。姉から受話器を奪い取った猛はガキに居どころを訊き、松五郎に健太郎への連絡を託して、かけつける。

 しかし、そのまえにガキは迎えにきた母親のまえでペンダントを投げ捨て、去った。
「バロム・1のウソつき!」
 ここは母親がちゃんと叱るべきだろう。ウソつきはバロム・1じゃなくて販売業者よ、おまえは資本主義にダマされたのよって。

 ペンダントを拾った健太郎と猛はガキの家へ急ぐが、その途中でアンモナイルゲが待っている。絶体絶命のピンチに、変身後もずっともっていたらしいペンダントが光り、突如バロム・1に力が満ちる。

「最後まで私を信頼してくれた●●●くんの信頼のエネルギーが宇宙の正義に伝わったのだ。おまえは宇宙の正義に敗れたのだ」
 2万年の眠りからさめたばかりのアンモナイトにはおそらく理解できなかっただろう。

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