『どこいこ』の撮影風景──「フツーの人ら」の反応

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 場所は伏せておくが、あるショッピングモールで、偶然、『どこいこ』の撮影に遭遇した。せっかくなので、ちょっと追いかけてみた。

 やすよ、ともこ、ゲストが動いている(あたりまえだ)。少人数の撮影隊を取り囲む、けっこうな人数の野次馬(おれもその中の1人)。TV画面に映らないところでは、スタッフが撮影禁止の札を掲げている。スマホを取り出すやつを見かけると、その札が見えるように、そっちの方へグーッと突き出す。悪霊退散のまじないでもしているみたいだ。

「わーっ、やすともさんや」
「びっくりやなー」
 といった声が通りがかりの買い物客から、ときおり聞こえる。

 ある野次馬のおばちゃんは、初老の男性警備員に、「やすともですね」と話しかけていた。警備員とは、知り合いでもなさそうなのに。おばちゃんにとっては、それだけ、あたりまえの存在なのだろう。

 TVで見ていると、にぎやかな印象だが、少し離れたところで見ていると、出演者の声はほとんど聞こえない。この番組は、撮影した素材を切らずにけっこう使っている印象があったが、じっさいには、ある瞬間のたいくつそうな顔のゲスト、つき人のようにバッグをもってるコーナー芸人などは映ってないわけだ。

 どうせ、メールチェックなどをしていた時間だったので、次の店までついていった。さすがにもう、じっくり見物することはしなかったけど。よそ見をしているうちに、また場所を移したらしく、見送った野次馬だけが残っていた。

 で。そこまで追いかけるつもりはなかったのに、見失ったと思うと、くやしくて。あわてて、行きそうなところをいくつかさがしてみた。が、どこにもいなかった。きっともう、どこかでラストを撮影して帰っていったにちがいない。

 ところが、2週間後、その撮影の回をTV番組として見たら、あのあと、店3つくらい行ってて、おれがさがした場所、全部ビンゴやったのに、滞在時間も長かったようやのに、見つけられてへん。

 なんでや?
 
 
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