やすとも3時間半の特番

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 日曜日の午後2~4時、『どこいこ』の2時間特番。これはもう番組改編期のおなじみになっているけど、つづけて、4時~読売テレビに移って、1時間半特番『やすとものキワキワライン2』があった。これは単発だけれど、前回好評だったのか、第2弾である。局はまたいでいるけど、これはもう海原やすよ・ともこの3時間半特番と言っていい。

 ちなみに、関西ローカルで強い『そこまで言って委員会』が2時間半の特番だった。その裏とあとである。日曜は冠ではないけど、午前中、カンテレの『よ~いドン! サンデー』にも出てる。

 ま、出りゃいいってもんじゃなくて、2人は自由にしゃべれなきゃおもしろくないんだけど。おもしろい。

 『どこいこ』の場合、基本の視聴者は、
「やすともがTVでゆーてたやつ、使ってみたら、メッチャよかったで」
 というような情報を求めている層なんだろうが、笑いの愛好者からすると、こまかい言葉のやりとりが非常に楽しい。

「ババアやからやろ、もう」
「あんたもババアやないか」

 なんて会話が漫才ではなく、日常会話の中に出てくる。キャッチフレーズや不自然なキャラクターやわざとらしいボケでしか笑いを作れない人間とはケタがちがう。あたりまえの会話をしているだけだ。ともこはよく他の芸人のギャグをやってみせるが、それだって一般の視聴者がフザケて、芸人をマネるのとなじノリである。笑わそうとか、売り込もうとかじゃなく、笑いのある会話が日常なだけだ。

 『キワキワライン』は中川家と地土地が出ていたが、中川家なんて、さんまと出ていても、よさがちっとも出てないわけだよね。対応ができるというだけで。やすともと出ているときは自然だ。

 番組じたいは「キワキワ」というのがわかりにくくぼやけているが、やすともが好きにしゃべっているときのリアリティがあるのでもつ。美容と健康の話題で、

「もう、私らと上沼さんは痩せたくないの」

 と言って笑わせる。上沼恵美子の名前を入れるというのがセンスなわけだ。関西人にしかわからないだろうけど。

 上沼の『えみちゃんねる』にやすともは準レギュラーで出ているが、もともと、海原を名乗っていた上沼の信頼が厚いらしく、ゲストの話をともこが笑いで広げたとき、上沼がそれに乗っかるというシーンをよく見る。
 
 
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