番組改変のシーズン。フジテレビは1月期の月9ドラマ『デート ~恋とはどんなものかしら~』の特番を放映した。
ま、それは好きにしてくれたらいい。気に入らんのは、番組欄の宣伝文句だ。
「大ヒットドラマ」
だと? このドラマがヒットしたなんて情報や話題になった記憶はなかったぞ。
知っているのは、人妻女優の杏がいいトシをした処女の役で、
「性欲はちゃんとあるんです」
なんてセリフを言わされてたことぐらいだ。
念のために視聴率を確認して見ると、初回こそ 14.8%で、いまどきのドラマにしてはマシなのかもしれんが、その後、どんどん数字は落ちて、最低は 10.4%。ひとケタ目前じゃないか。
おなじ脚本家・古沢良太のドラマ『リーガル・ハイ』のファースト・シーズンが似たような数字だったが、これは話題になって、後半にかけて数字を上げていった。セカンド・シーズンは最高 21.2%、最低でも 16.2%。ここくらいいって、ようやくヒット作なのであって、それを大ヒットと誇張するぶんには文句は言わん。
なんで、しょーもないウソまでついて、宣伝に「大ヒット」と入れるのか。モラルも感覚もマヒしているのだろう。
この局は以前から、視聴者の許可もとらずに「1億3000万人の」などと詐称する番組タイトルを連発するクセがある。
こういった恥知らずを放置しているから、どこかの国の首相が「1億総活躍社会」とか言い出すのだ。そこの国民は1億人以上いたと思うが、ハミ出た人間はどうなるんだ。1億の人たちに対してだって、
「あなたが活躍するためには、こういうことをさせていただきます」
と、ひとりひとりに提案したか。役人が武器輸出に「活躍」できる部署を作ったから、残りの国民は兵役と勤労奉仕ってことか。
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