たけしの平成教育委員会での保守主義問題と重盛さと美の反戦思想

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 9月20日に放送された『たけしの平成教育委員会』の作家が政治的にどういう立場の人間かは知らない。しかし、たまたまTVをついけたときにやっていたクイズ問題はなかなか巧妙だった。

 戦後、日本を占領したGHQが従来の日本語を廃止して、ローマ字にしようとしたり、将棋禁止を打ち出したりしたときに、どのように対抗し、文化を救ったのかということが問題になっていた。

 ローマ字の場合は、日本が戦争へと突き進んだのは、日本語が漢字・カタカナ・ひらがなの3種の文字を使うなど複雑で習得がむずかしく、識字率が低かったせいだと決めつけた。そこで、国民を選抜してテストしてみたところ、識字率は98%で、アメリカよりよっぽど高かったっていう。

 でも、率はどうでもいい。日本と同様に戦争に突き進み、原爆まで落としたアメリカ国民や大統領の頭は調べんでよかったんか。

 こうしたGHQのレベルの低さをアピールする問題は、間接的に、
「現憲法はGHQに押しつけられたものだから、改正すべきだ」
 という保守派の主張の見方となる。

 それにしても、いっときのおバカタレント・ブームが去り、それじたいは去ってけっこうだが、お勉強できそうなやつらや塾講師がTV界で幅をきかすってのもな。政権に気に入られようと必死の官僚たちを見てみろ。

 この夏、評判を落としたNHKがやっている『天使のアングル』という気持ち悪い番組をはじめて見た。小学生にキレイゴトのコメントを強要する恐ろしい内容だ。子供がいまにも「美しい国」とか言い出しそうだった。ただ、コメントゲストに生き残りおオバカの重盛さと美が出て笑わせていたのが救いだ。

「昔は男の人に『命がけで守る』とか言われると、うれしかったけど、いまは死なない程度に守って欲しい」

※註:録画していたわけではないので、正確な引用でないことをお断りしておく。
 
 
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