大人になってから見ると、笑えるツボだらけの『超人バロム・1』を完全ネタバレ解説。
超人バロム・1 第26話
脚本脚本:滝沢真理/監督:折田至
赤ん坊が生まれたばかりの家庭で、母親が幼い長男にコウノトリの絵本を読んで聞かせている。
「うちの赤ちゃんも」
とガキは信じる。キミは信じないか? 人間の赤ん坊をつくるにはナニをナニして……と思っているのか。しかし、この母子はこれからひどい目に合うが、父親はいっさい出てこない。きっと、コウノトリが運んできたのだろう。
突如、停電し、母親が外のようすをうかがうと、月が赤くて、おそろしい。始祖鳥の化身ハネゲルゲがおこなう〈赤い月の呪文の儀式〉によるものだ。
赤ん坊が泣き出し、母親が部屋に行くと、ハネゲルゲがいる。花火が上がり、青い目の光、意識不明。
「あ、バケモノ」
月へと飛んでいく。
母親はショックのあまり、家の電話を使わず、わざわざ寝巻きのまま外へ出て公衆電話で警察にかけようとする。そこへハネゲルゲがきて、おどされまくる。おまわりを呼びに行っても、ハネゲルゲが現れる。
さらった赤ん坊を〈愛しの悪の子〉にしてしまい、その親に育てさせようという魂胆なのだが、ちゃんと家にもどさず捨て子にしたら、トレーニング中の松五郎に拾われた。
母親のもとにもどった赤ん坊は、夜になると、鳥のバケモノの顔になって、コワイ。でも、長男が見ると、フツーの顔をしている。
推理力に欠けるバロム・1は、直接ハネゲルゲになにを企んでいるか問いただすが、花火2つで逃げられる。
ハネゲルゲはバロム・1にカンづかれたようだと報告するが、捨て子にするからや。ドルゲは苦言と同時に、バロム・1を評する。
「あなどってはならん。正義にとりつかれ、命も惜しまず働くやつだからな」
ホメてるのか?
母親の方は、赤ん坊を病院に連れてきた。
赤ん坊のレントゲン写真はまるで鳥の骨。
「先生がそういうのなら、安心ですわ」
って、その先生はハネゲルゲ。
健太郎と猛は赤ん坊の調査にくるが、母親を説得できないので、もういちど、こんどはバロム・1になって、赤ん坊をわたしてくれと、たのむが、
「イヤです」
と、あっさりことわられる。母の愛のまえに手が出せぬ。子供にまで、
「ダメー」
と妨害される。てか、ナメられてる。
いよいよ対決になり、ハネゲルゲが赤い三日月にした夜を、
「サンシャイン・ボップ!」
によって昼間に変える。天変地異起こしてるやん。世間の人々の生活も考えてくれよ。
「おまえの魔術はやぶれた」
おまえの魔術の方がよっぽどコワイ。
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