ライヴで歌う吉田美奈子はバケモノ級のものすごさ

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 『風街レジェンド2015』を見ていて、おもしろかったのは、出てくる歌手たちがそれぞれ、どこに重きをおいているかがわかりやすかったことだ。

 女性陣で言えば、衣装は基本、白か黒。石川ひとみは黒だった。斉藤由貴は黒だけど、胸元が大きくあいてるとか。

 だれが出てくるかは、スクリーンに表示されてわかるようになっていた。最近のストリート系のファッション・ショーのように。

 観客の反応もいろいろで、最初にどよめきが起こったのが「東京ららばい」のときで、出てきた歌手が中原理恵ではなく、中川翔子だったとき。
「おまえが歌うんかいっ」
 って驚きね。衣装はキラキラのシルバー。

 次のどよめきは、早見優。
「おまえは自分が歌うんかいっ」
 衣装は白で、ウェストがくびれてる。

 拍手が大きくなったのが安田成美。

 まあ、全体のパフォーマンスの中で圧巻だったのは、吉田美奈子。体型も圧巻だけど。中締めみたいな出番だった。ちょうど、
(薬師丸ひろ子にも詞を提供してたよな)
 とか、
(松田聖子がないと、松本隆の作詞をふり返ったことにならないよな。岡村ちゃんに「ガラスの林檎」歌わせればいいのに)
 と思っていたら、そこの部分を吉田美奈子が歌った。

 1曲目は「Woman」で、まぁ薬師丸ひろ子の歌で似合うのはこれくらいか、と思ったら、別世界だった。オカルト。もののけ。戸川純に勝てるのは、この人しかいない。

 で、本人は怒るかもという大胆なアレンジで歌ったのが「ガラスの林檎」だ。

 ♪あなたの指を噛んだ

 ところなんて、完全に、
(妖怪に食われた!)
 って感じだった。すばらしい。

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P.S.

 BS朝日が近々このライヴ・イベントを放送するらしいから要チェックだ。
 
 
●「ガラスの林檎」
 作詞:松本隆/作曲:細野晴臣
 
 
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