音楽Topic 2015.02

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 22日。FM大阪主催の飲酒運転撲滅プロジェクト「SDD 」のライヴが大阪城ホールでおこなわれた。オープニング・トークで、スタレビが「8年目になってしまった」とコメント(飲酒運転が0になったら、やめるため)。その取り組みじたいは真摯なもので、被害者遺族と交流したり、関連イベントである書道コンクールでは、子供たちが「命」とか書いてる。そのようすをTVで見て、ちょっと気になったことがあった。

 それは出演アーティストとして、吉田山田が「日々」を歌ったときに感じた。なぜ、この人たちで、この選曲なのかって疑問だ。歌手は呼ばれたら出るのが仕事だから、吉田山田に責任はない。彼らは昨年、この「日々」によって、人気が急上昇した。ということで言えば、人選も曲もまちがっていないように見える。その歌詞も、まさに「命」をテーマにしたと言ってもよいもので、ピッタリ……というところに違和感をおぼえたのだ。

 吉田山田の歌の世界観は、SDD を主催する側、飲酒運転撲滅を願って会場にやってきた観客たちとおなじ側に立っている。それって、ちがうくないか? もし、歌で世の中を変えたいなら、メッセージを届けたいなら、会場に呼ばなきゃいけないターゲットは、すばらしい志の人たちではなく、その会場にさえ飲酒運転でやってきそうなやつらじゃないのか。てことは、そんな連中が喜んでやってくるようなアーティストを出さないと。ね?
 
 
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