佐野元春の音楽詩集2012

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 初期に、日本語英語チャンポんのユニークな歌詞を書いてきた佐野元春がBOXセットを発売するにあたって、あらためて、〈詩〉として、極力日本語に移した詩集をオマケでつけた。

 30年のキャリアをアルバム3枚ずつくらい5つの時期に区切って、計80編収録されている。印象は、年寄りの教授に提出する創作見本とでもいったところ。意味を通すことを優先している。昔からのファンにとっては、注釈集のようにも読める。

 しかし、元来、佐野元春の詞は、言葉だけじゃ伝わらない部分をサウンドやメロディーに乗せて表現してきたわけで、また、優秀な作品は解釈の多様性をもつものなので、佐野元春の詞を研究するためのメインテキストにはならない。あくまで、参考書だ。

 読みたかった詞が多数落ちている中で、以外に収録数の多いアルバムが『No Damage』 だ。ボクのお気に入りの楽曲たちは抜けているが。
 
 
  『No Damage』 ⇒ 詳細はこちら
 
 
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