『なつぞら』はいよいよアニメ制作現場へ~ついに貫地谷しほり登場!

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『なつぞら』はNHKの朝ドラ記念すべき100作目。主演には、新人女優が起用されるのが常だが、今回は人気&知名度で若手トップクラスの広瀬すずが演じている。

ストーリーは戦災孤児で、北海道の家庭に預けられて育ったヒロイン・なつ(広瀬すず)が東京で、アニメーターを目指す話。初の国産長編アニメ『白蛇伝』にかかわっていく。

広瀬すずはデビュー以来、美少女扱いされてきたが、彫刻的に整った顔立ちとはちがうので、田舎育ちの素朴なヒロインがよく似合う。無自覚系のキャラは素に近いのだろう。

NHKは出演料を安く抑えられるから、旬の役者を起用することが目立つが、今回は記念作ということで、とりわけ大物や歴代ヒロインの多数出演を売りにしている。

北海道編は、養母訳が松嶋菜々子で、往年の二枚目・草刈正雄から最新の国宝級イケメンまで登場。柄本佑やら富田望生といったクセのある脇役、大人になったおしんの子役まで次々と登場した。

東京に移ってからは、NHKらしい戦後風俗の再現にこだわり、ストリップ小屋から新宿・中村屋をモデルにした「カリー」の店まで出てくる。ただし、人物造形等は半ば意図的なのだろうが、古いマンガ映画でも見ているようなレトロ感がただよい、配役的にも、おまえはいらんやろうという、もっさりした〈主演級〉の俳優もいる。

10週目の月曜日に放映された第55話では、なつが正式に採用された『白蛇伝』の制作現場(仕上げ科)に初出勤した。

ここまで、『なつぞら』は大きなドラマもなく、淡々とした日常主体の作品だった。第55話も視聴者へ向けた説明を加えながら、のんびりと進んでいく。作品のテイストには合っているので、もともと15分だし、特別たいくつというほどのことはない。

そんな幕切れ近く、画面の手前、ダルそうに髪の毛をかきながら登場した人物がいる。役者の出、というのはとても大事で、中でもその作品にはじめて登場するシーンは特別だ。

うっかり、ぶつかってきたなつを、
「ちょっと」
と不機嫌にニラみつけたのは、貫地谷しほり(先輩アニメーター・大沢麻子役)である。

さすが。

画面の空気が一瞬で変わった。このカッコいい系のしーちゃんは大歓迎。しかし、演出家の意図に忠実であろうと周囲とは、演技プランもレベルも明らかにちがって見えるが、いいのか? と心配になるほど。個人的には、ぜんぜん、いいんだけど。

んー、このしーちゃんで、現代ドラマで見たい。このしーちゃんを『ちりとてちん』時代のしーちゃんと共演させたい。

えーと、朝ドラ・ファン向けの解説では、今作出演の歴代ヒロインとしては7人目、貫地谷しほりの朝ドラということでいうと、12年ぶりということになるらしい。事前の番宣ではゲスト女優の中で中心的に扱われていた(山口智子あたりがその手の番組に出ないせいもあるが)。『なつぞら』の中でも、ストーリーをしめるポジションなのだろう。

出番が多いといいのだが。

P.S.
最近は、インスタの更新頻度も落ちてるし。と思ったら、「私は今お仕事で海外にいるので」なのだそうだ。そのせいかどうかは知らんが。

「私もすずちゃんと同じくらいの年齢で朝ドラヒロインという物を体験したんだなぁと思うとなんだか感慨深いものです」

投稿につけられた#はあいかわらずなので、少し安心した。

#ドラマbiz #スパイラル #最終話 #なつぞら #登場 #終わりが始まり #落ち込んでも #自分次第 #切り替える能力 があれば #きっと #先は明るい #あ #落ち込んでないですよ #笑 #ふと思った だけです #私は #明日 #早朝ロケ で#早い ので#寝ます!#おやすみなさい

 (引用元:貫地谷しほりインスタグラム | 2019年6月3日


 
 
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