安室奈美恵「WANT ME,WANT ME」
作詞/作曲:MICHICO/編曲:D.O.I.
深夜のCMで聴いたときから気になってた。前作「GIRL TALK」 ともつながってるが、A.Iをフューチャリングしたときのようなレゲエ・テイストが濃い。音のコミカルさが増している。踊りも体型も、いい感じ。それだけに詞が雰囲気どまりなのが残念。それにしても、ここ最近復活してるというか、まえよりも好き。トークのときのフツーっぽさは変わらないし。このまま行くと、松田聖子とはまたちがった境地にたどりつくかも。
久保田利伸「a Love Story」
作詞/作曲:久保田利伸
リチャード・ギア主演ハリウッド版『Shall We Dance?』 の日本向けイメージソング。劇中歌ではないわけね。オリジナルの劇中主題歌は大貫妙子が歌っていた。久保田利伸は相手がハリウッドだということでか、その他の理由によってか、よく言えば〈王道〉の、悪く言えば〈無難〉なソウル・バラードに仕上げている。ファンはうれしくても、映画のイメージとはちがうような。ま、日本版(B0001JZHHG)の方がデキがいいってことで見てないけど。
郷ひろみ「愛より速く」
訳詞:森浩美/作曲:J.Schwartz, B.Kierulf, T.Tevetoglu
33才の娘と離婚して、音楽活動再開、一気に露出が増えている郷ひろみ。はじめは否定的だった。なーんか、トシちゃんっぽいよな、とかそんなこと考えてた。ところが、曲が意外によくって、というか、いまの日本の音楽シーンにあまりないもののような印象で、あえて似てるのをさがすと、ひょっとして、岡村靖幸? と思ったりした(編曲はMiklos Malek)。そこまでは深くないにせよ。なんでもNYにいたころ、800曲ぐらいから選んで、いまでも500曲ぐらいパソコンにデータが入ってるという。
浜崎あゆみ「STEP you」
作詞:ayumi hamasaki/作曲:Kazuhiro Hara
リリース・ペースが落ちてるのか、今年最初のシングル。デビューから丸7年。通算35枚目。「is this LOVE?」(作曲:Miki Watanabe) とWタイアップ、だが、長者番付の発表に合わせて、あゆの凋落ぶりが伝えられた。いまや松浦亜弥(もCD出てない)や上戸彩の〈あや〉時代らしい。曲を提供してきたD.A.IことDo As Infinity長尾大もエイベックスを独立したがってるとか。長者番付1位は昨年ベスト盤が売れた宇多田ヒカル。
宮沢和史「コシカ」
訳詞:宮沢和史/作曲:Diana Arbenina
ソロ名義。ロシアで共演したナイト・スナイパーズの代表曲に宮沢和史が日本語詞をつけた。「コシカ」というのは、ロシア語で猫の意味。THE BOOM名義の作品も、C/Wの「ひとつしかない地球」にしてもそうなのだが、この宮沢和史という人は、音楽というのをシリアスにとらえすぎて、にっちもさっちもいかなくなっているようなところがある。その点、ミスチル桜井に近い。楽曲は悪くないのに、どうも息苦しいのだ。
クレイジーケンバンド「タイガー&ドラゴン」
作詞/作曲:横山剣
もともと、2002年12月に発売された。同名のドラマに起用されたことからの再発。内容はそのままで、税込み¥1512が¥999となった。
ドラマの方は、長瀬智也&岡田准一が主演。一部マスコミは落語ブーム到来とかあおってたけど、クドカンの脚本はダメ。
スキマスイッチ「全力少年」
作詞/作曲:スキマスイッチ
少しまえからよくかかってる気がする。タイトルを聞くと、(おっ、どんなんかな)と思うよね。ところが、あのころ――つまり、全力で少年をやっていたころ――を思い出せ式の歌詞でちょっとがっかり。コミカルを期待するあっしがまちがってるんでしょうけど。中原中也の〈汚れちまった悲しみに〉を引用したみたいな部分が歌詞にある。曲調はゆずとか好きそうな人は好きそう。声はスピッツ系かな。
■音楽Topic 2005.04
あの高田渡が4月16日になくなった。ご存じ絵に描いたようなおじいさんキャラだったが、享年56。うーん、デビューの時点でそのくらいかと思った。あまりのイメージの強さに、寿命の方でまちがえたのかも。
ベルウッド・レコードの30周年記念BOXシリーズが売れているようで、それもいいですが、未体験の方はやはり、はじめから聴きましょう。エッセイ集も出ているようです。
⇒ 『高田渡』
⇒ 『高田渡 BOX』
⇒ 『バーボン・ストリート・ブルース』
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