2004年11月発売のヒット曲と話題

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上戸彩「ウソツキ」

 作詞:NORI/作曲:Tetsuro Oda

 江口寿史がいっしょにとった写真をうれしそうにWebに載せてた。ボクはこの子の口元のだらしなさが好きになれない。歌はどってことない。歌手でもヴァラエティ・タレントでもない不思議なスタンスでアイドル性をキープ。江口寿史はリップスライム『マスターピース』を〈前作はちょっとノレなかったけど、これは傑作。黄昏サラウンド、いい〉と書き、インディーズのベベチオ『ひとつやふたつ』のキリンジ風ヘンな歌詞をホメてる。
 
 

斉藤和義「誰かの冬の歌」

 作詞/作曲:斉藤和義

 「約束の十二月」とカップリング。昔の槇原みたいな、いかにも冬のテイスト。ま、こういうのもあってもいいわな。最近、スガシカオもチョロチョロ出てるし、このへんの人たちにまた日が当たってるんでしょうか(スガシカオは「秘密」がよかった。ユニークな詞はラジオの投稿がネタらしい)。冬といえば、ユーミンが2年ぶりのアルバムを出す。てことは、昨年出さなかったのね……おれは80才になったときのユーミンが聴いてみたい。 
 

友近「Tokyo」

 作詞:井上陽水/作曲:平井夏美

 女性ピン芸人の友近が歌を出す仕掛けを『うたばん』でやっていて――杉田かおるの「鳥の詩」につづけ、みたいなノリで――それを見たときは(しょーもない)と思ってた。『松紳』のエンディングでさわりを聴いて、ジャジーな感じで意外にいいやんと思ったら、井上陽水のカヴァーだったのね。芸人=友近がやる、よくいるタイプの人物スケッチはうまいなーとは思うが、ボクには笑えない。あれは一般人をマネるモノマネなんだと思う。
 
 

浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」

 作詞:松本人志/作曲:槇原敬之

 『HEY!HEY!HEY!』で槇原敬之出演時にヒットの話から浜田が「オレに曲作ってくれへんか」と言い出し実現。「これに詞を書かせるから」と、クリスマス・ソング。松本だけあって、さすがに「世界でひとつだけの花」よりはちゃんとした内容だが、しかし、あれじゃ詞ではなくて、エッセイである。曲は最悪に詞をなぞってるだけ。ムードだけ。ここでの槇原敬之の名はブランド・タグみたいなもんである。松本とWネームか。
 
 

広瀬香美「日付変更線」

 作詞/作曲:広瀬香美

 別れの歌だけど、地球に呼びかけてる。♪もしも希望の電池が切れちゃったなら 止まってしまうでしょう~と決めつけ、♪未来の扱い方教えてくれる トリセツがあればいいのに~とボヤく。歌唱はMisia風、昔はもっとパンチがあったのに。
 
 

ROSSO「1000のタンバリン」

 作詞:チバユウスケ/作曲:ROSSO

 ミシェルガンのチバユウスケとブランキーの照井利幸らによるロックバンド。大人がいまだにツッパリ少年をやっている感じ。美学がもひとつわからん。歌詞が抽象的。
 
 
■音楽Topic 2004.11

 先月23日に発生した新潟中越地震は今月4日にもまだ震度5弱の余震を記録した。

 20日より、ゴールデンカップスのドキュメント映画『ワンモアタイム』が公開された。1部は当時の映像と関係者などへのインタビュー。ショーケンが「変な衣装を着せられたオレたちに比べ、カップスは好きなようにやっていてうらやましかった」と語っている。2部は50才以上のメンバーで昨年5月におこなった本牧の再結成ライヴ。33年ぶりのアルバムも出た。

 『ハウルの動く城』公開。宮崎駿監督作品にしては、ストーリー展開などに疑問をもたれるデキとなった。
 
 
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