2004年09月発売のヒット曲と話題

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スーパーベルズ「かいじ101号」

 作詞/作曲:野月貴弘

 6月発売のアルバム収録曲が山梨放送の推薦曲っとなり、「だれが歌っているのか」「狩人の新曲か」と問い合わせ殺到、シングルカットされた。はじめから「あずさ2号」のアンサーソングがねらい。テクノから一転歌謡曲(というより、「あずさ2号」そっくりの曲調)にしての成功だが、勝因は電車DJこと野月による狩人2人の声マネ。つまりは、声をサンプリングしたわけで、自分たちの魂は売ってない。サビは♪8時あたりの~
 
 

bird「髪をほどいて」

 作詞:bird/作曲:堀込高樹

 近田春夫が「まるでユーミンみたいだ」と書いてた。なるほどそんなテイスト。ボク好みじゃないけど、耳に残るのもたしか。キリンジはデビュー当時、はっぴいえんどチルドレンなんて呼ばれてた。はっぴいえんどが真に偉大なグループと認識されたのは、メンバーたちがのちに作家としてヒット曲を連発したからだ。藤井隆のときといい、堀込高樹、ひょっとして大化けするのか? ひそかにかんでる田島貴男(編曲)も不思議な立ち位置の人だ。
 
 

BoA「QUINCY」

 詞/曲:Harry Sommerdahl, Samuel Waermo, Marcus Dernulf, Jan Lysdahl

 日本での韓流ブームを背にここしばらく韓国を重点的に活動してた。国内とではリリースがちがう。ひさびさにTVで見るBoAはブスになったよな。もともと、ありがちな顔だけにむずかしい、ヘンに大人っぽくしようとしてるのが失敗のような。しゃべるとあいかわらず、かわいい。一方、タレントのユン・ソナがsona名義で10月歌手デビュー、11月には韓国で人気R&B歌手のピが日本初公演を行う。ピとかペとか言われてもな。
 
 

矢野絢子「夕闇」

 作詞/作曲:矢野絢子

 一部で話題のシンガーソングライターのメジャー2nd。一瞬、矢野顕子かと思ってしまう名前。しかも、ピアノ弾き語り……だけど、音楽性は関係ない。矢野顕子フォロワーはソロアルバムを出したクラムボン=原田郁子に任せておこう。矢野絢子の印象は尾崎豊+暗黒フォーク。この手の音楽には常に一定のニーズがあるってことか。
 
 
■音楽Topic 2004.09

 今月の話題はプロ野球1リーグ制移行に反発する選手会(古田会長)のスト騒ぎと宇多田ヒカル(アーティスト名:Utada)の全米デビューだろう。安全策に日本で1ヵ月先行発売。プロモーションで歌っていた「EXODUS ’04」はT. Moseleyとの共作。仕上がりは歌詞の〈Tokyo〉 が目立つ以外はプロデューサー色の強い、歌手がだれでもよさそなアメリカでありがちな作品だった、ギターまで弾いて。結果は全米160位(10月14日付)。

 ⇒ 日本プロ野球初のストライキ

 あと、あくまで個人的な戯言なのだが、つい最近、放送禁止用語じゃないのかと話してた「万華鏡」(○○毛狂)というタイトルの歌を相川七瀬が出したので、驚いた。

 高学歴グラビアアイドルとして世に出た眞鍋かをりがブログ『眞鍋かをりのココだけの話』(6月開設)に掲載したメガネ姿写真などが大反響を呼ぶ。ここに「ブログの女王」が誕生した。2005年8月に発売された同名書籍は20万部を超えるヒットとなった。
 
 
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