2004年04月発売のヒット曲と話題

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平井堅「瞳をとじて」

 作詞/作曲:平井堅
 (83万枚/年間1位)

 『ノルウェイの森』以来のオーバー200万部のベストセラー『世界の中心で、愛をさけぶ』が行定勲監督、大沢たかお、柴咲コウ主演で映画化。春の番組改編でも、泣かせよう系ドラマばかりで、もううんざりだ。それは平井堅のせいじゃないんだけども、ヒロインの最期のメッセージへのアンサーソングとするべく自ら作詞作曲を手がけたなんて言うから。元春の「SOMEDAY」も使われてるんだと。ことわれよ。
 
 

宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」

 作詞/作曲:宇多田ヒカル
 (35万枚/年間14位)

 夫が監督した松竹配給映画『CASSHERN』の主題歌。以前見せた詞をダンナが気に入ってたので、バラードに仕立てたそう。映画の出来が心配だ。てか、ハナから否定的なんだけどね。あのキャシャーンでっせ。それを(金あるから)自主制作で作ろうかと思ってたなんてぬかす。嫁デビューにからめ、全米公開の話もあるとか。FMではこの曲より尾崎豊トリビュートに参加した「I LOVE YOU」の方がよくかかってた。
 
 

サザンオールスターズ「彩~Aja~」

 作詞/作曲:桑田佳祐
 (27万枚/年間23位)

 このタイトルはさいしょ松浦亜弥と関係があるにちがいないとニラんでたんだけど、英語の綴りも含め、スティーリー・ダンの代表作といっしょなのだった。珍しい春先のリリースで、曲調もいままでになかったようなさわやか系。と思ってよく聴いたら、歌詞や節まわしはいつもの桑田佳祐なのでした。とくに♪涙~の体言ドメあたり。てことは、歌詞とアレンジ替えたら、昔の曲でも通用するのか。
 
 

mihimaru GT「帰ろう歌」

 作詞:hiroko Mitsuyuki Miyake/作曲:Mitsuyuki Miyake

 ヒップホップだ。たまたまラジオで耳にしたら、なんとクラシック=ラヴェルの名曲『ボレロ』をサンプリングしてる。A+がベートーベンの『運命』をやったときも先にやられた感だったが、なるほど、『ボレロ』はおなじモチーフをいろんなパートでくり返していくから、ループの感覚には合う。それだけ。♪マナーモード解除~って詞以外は聞き取れなかった。その後、学校関係のキャンペーン・ソング(?)に……値打ち下がったな。
 
 
■音楽Topic 2004.04

 『HEY!HEY!HEY!』がまた改悪された。いちばん重要なはずのオープニングにDJみたいなのが出てきて、古いチャートや映像を紹介している。じつは、ヴァラエティー化した各局の音楽番組の中で、唯一芸人を司会者に立てずに過去の映像にたよった安易な『歌の大辞テン』(日本テレビ)が視聴率をとっているという事実がある。今回、そちら寄りの内容になったわけだが、これはダウンタウンのトークが過去映像に負けたことを意味する。
 
 
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