2004年03月発売のヒット曲と話題

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大塚愛「甘えんぼ」

 作詞/作曲:愛
 (9万枚/年間91位)

 これが話題になって、前作「さくらんぼ」(03・12)もチャートをのぼっている。が、どうなんでしょう? 一部では、aikoの後継者って声も聞こえる。そういや、aikoは近頃ちょっと目立たない。大塚愛はおなじ大阪出身で、顔はaikoよりはかわいい。似てるのは、タイトルが名詞一語なところか。「桃ノ花ビラ」→「さくらんぼ」→「甘えんぼ」で、なんとなくつながってる。次のタイトルは「んぼんぼ」?
 
 

TMG「OH JAPAN ~OUR TIME IS NOW~」

 作詞:ERIC MARTIN,JACK BLADES/作曲:TAK MATSUMOTO
 (9万枚/年間97位)

 バンド名の「TK」がTak Matsumoto なのはわかるけど、「G」がGroup の略なのが、ちょっとおもしろい。Mr.BIGの元メンバーなどを入れて、まんま洋楽みたいなことをやってる。たしかに、こういうバンドよくいた(ちょっと、おっさんだけど)という絵ヅラと曲調で、だからといって、なんなんだという気がしないでもない。ボクからはいちばん縁遠い音楽。たぶん、彼は外タレになりたいんだろう。
 
 

TOKIO 「トランジスタ G ガール」

 作詞/作曲:横山剣

 デビュー10周年、通算30枚目となるシングルは作詞作曲に横山剣を起用。長瀬智也主演のドラマ『彼女が死んじゃった。』(日本テレビ)の主題歌。ま、イントロからしてCKBな感じだが、しばらく聴くうちにちょっと印象が変わり、おなじ横山剣でもクールスみたいなリーゼントの似合う不良ロック調な感触になる。で、ヴォーカルはというと、どこかジュリーっぽい。アイドルがロックをやると、ジュリーになるのか?
 
 

松浦亜弥「風信子」

 作詞/作曲:谷村新司

 タイトルは「ひやしんす」と読む。前作「奇跡の香りダンス」(04・01)のときに、つんくのキャパではあややはもう無理なんじゃないかと思ったら、ホントにちがう人間をあててきた。で、なんで、谷村のおっさんなのか。「いい日旅立ち」が鬼束ちひろでリバイバルされてるから? 松浦本人には60年代をイメージして作ったと言ったそうだが、ようするにフォーク。山口百恵の例でいえば、必要なのは阿川/宇崎のコンビだろう。
 
 

トリコミ featuring 戸川純「彼が殴るの」

 作詞/作曲:水谷紹

 インディーズからのデビュー・シングルだが、トリコミは水谷紹がキリングタイムのホアチョ、スーパージャンキーモンキーのかわいしのぶと組んだバンド。ホッピー神山もゲスト参加している。♪アナタの両手はいつもアタシの血で乾くヒマもないほど~というような歌詞だが、タイトルが印象深い。
 
 
■音楽Topic 2004.03

 19日。金曜夜11時、藤原紀香、今田耕司、そして、松任谷正隆を司会に起用した歌番組『FUN』(日本テレビ)がおわった。ドラマでは持ち味の出せない日本人離れした美女=藤原紀香がここではよかったので、ちょっと残念。終了の原因はおそらくスポンサーのカネボウが経営困難により再生機構(ようするに税金)の支援を受けることになったためと思う。カネボウは、80年代に資生堂とならんでCMから多数のヒットソングを生んだ。

 26日。『ニュースステーション』の放送最終日。久米宏はエンディングで「自分へのご褒美」と称してビールを飲みながら、別れのあいさつを述べた。
 
 
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