2000年02月発売のヒット曲と話題

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氷川きよし「箱根八里の半次郎」

 作詞:松井由利夫/作曲:水森英夫
 (42万枚/翌年41位)

 演歌界のプリンス登場である。見た目にもナヨっとした王子様キャラ。茶髪なのは今風かもしれないが、渡世の態度はいまどきないほどの演歌。コメントひとつひとつが古典的でボクにはついてけない。♪やだねったら やだね~のフレーズとアイドル歌手かのような振り付けが流行った。ポイントはアイドルに演歌をやらせたのではなく、あくまで演歌のフィールドから登場したこと。ファン層もおばちゃん連中である。
 
 

aiko「桜の時」

 作詞/作曲:aiko

 この曲あたりがいちばんaikoらしいというか最盛期のイメージがある。タイトルが抽象的だけにパッと歌が出てこないのが欠点。やっぱ、歌のタイトルは詞を思い出すきっかけにならないと。aikoはそのへんアルバム・タイトルにしても、ヘンに詩的に寄ってるというか……ボクの女友だちは、カラオケでaikoの「初恋」を入れたが、歌いかけて、「あ、これ、ちがうわ(思ってたのと)」といって、やめたりしていた。
 
 

JUDY AND MARY 「Brand New Wave Upper Ground」

 作詞:YUKI/作曲:TAKUYA

 6月30日の『FAN』に出た。YUKIはエロいね。なんで、これが少女たちの憧れなんかが、わからん。復活シングルの歌い出し、♪海岸通り WEBチューナー FMに耳を沈めて~を最初、英語で歌っとるわ気取りやがってと思ってた。藤原紀香って、タイプじゃないからあんまり気にしてなかったんだけど、キャラクターはひそかにいいもんもってますね。ドラマ向きではないと思う。こういうあたりまえの美女は。
 
 
●B’z 「今夜月の見える丘に」

 作詞:稲葉浩志/作曲:松本孝弘
 (112万枚/年間8位)

 27thシングル。
 
 
■音楽Topic 2000.02

 『クイック・ジャパン』によると、春発売予定のアルバムに向けて、岡村靖幸はテクノとポップの分裂に悩んでいるらしい。機材をそろえてDJ MIXをしたりする一方、山口百恵や松田聖子、細野晴臣といった〈いいメロディ〉のアルバムも聴き込んでいるとか。スタッフの証言によると、新作に時間がかかるようになったのは『家庭教師』のせい。評価が高かったのに、チャート的には落ちたから。結果、妥協点が高くなってしまった。
 
 
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