氷川きよし「箱根八里の半次郎」
作詞:松井由利夫/作曲:水森英夫
(42万枚/翌年41位)
演歌界のプリンス登場である。見た目にもナヨっとした王子様キャラ。茶髪なのは今風かもしれないが、渡世の態度はいまどきないほどの演歌。コメントひとつひとつが古典的でボクにはついてけない。♪やだねったら やだね~のフレーズとアイドル歌手かのような振り付けが流行った。ポイントはアイドルに演歌をやらせたのではなく、あくまで演歌のフィールドから登場したこと。ファン層もおばちゃん連中である。
aiko「桜の時」
作詞/作曲:aiko
この曲あたりがいちばんaikoらしいというか最盛期のイメージがある。タイトルが抽象的だけにパッと歌が出てこないのが欠点。やっぱ、歌のタイトルは詞を思い出すきっかけにならないと。aikoはそのへんアルバム・タイトルにしても、ヘンに詩的に寄ってるというか……ボクの女友だちは、カラオケでaikoの「初恋」を入れたが、歌いかけて、「あ、これ、ちがうわ(思ってたのと)」といって、やめたりしていた。
JUDY AND MARY 「Brand New Wave Upper Ground」
作詞:YUKI/作曲:TAKUYA
6月30日の『FAN』に出た。YUKIはエロいね。なんで、これが少女たちの憧れなんかが、わからん。復活シングルの歌い出し、♪海岸通り WEBチューナー FMに耳を沈めて~を最初、英語で歌っとるわ気取りやがってと思ってた。藤原紀香って、タイプじゃないからあんまり気にしてなかったんだけど、キャラクターはひそかにいいもんもってますね。ドラマ向きではないと思う。こういうあたりまえの美女は。
●B’z 「今夜月の見える丘に」
作詞:稲葉浩志/作曲:松本孝弘
(112万枚/年間8位)
27thシングル。
■音楽Topic 2000.02
『クイック・ジャパン』によると、春発売予定のアルバムに向けて、岡村靖幸はテクノとポップの分裂に悩んでいるらしい。機材をそろえてDJ MIXをしたりする一方、山口百恵や松田聖子、細野晴臣といった〈いいメロディ〉のアルバムも聴き込んでいるとか。スタッフの証言によると、新作に時間がかかるようになったのは『家庭教師』のせい。評価が高かったのに、チャート的には落ちたから。結果、妥協点が高くなってしまった。
【関連記事】
60年代のヒット曲と話題
70年代のヒット曲と話題
80年代のヒット曲と話題
90年代のヒット曲と話題
00年代のヒット曲と話題
10年代のヒット曲と話題
最新ランキング