B’z 「ギリギリchop」
作詞:稲葉浩志/作曲:松本孝弘
(80万枚/年間19位)
26thシングル。すごいセールスに目がくらみがちだが、ベストアルバムを出すのは迷ってる時が多い。4月には松本のアルバムも出た。危機的状況だったのかもしれない。そう思えば、感慨深いタイトルだ。それがアニメ『名探偵コナン』のエンディング曲とは。松本ソロは、DJキヨピーに「ギターがうるさい」と一蹴された。日本一売るバンドのソロに市場のニーズがないってのも、また感慨深い。
Kiroro「最後のKiss」
作詞/作曲:玉城千春
これはいいね。最初、おっ、いい感じのやつが出てきたじゃんと思ったら、Kiroroだった。上質なポップソングである。C/Wの「ちょきん」はまあ、曲調も詞もフツー。思うんだけど、このごろ、こういうフツーのニューミュージックって少ないんだよね。大して売れないまま旬をすぎた女性アイドルたちが意味のないロック調の曲をプロモーションしてたりするのを聴くと、よけいに、そう思う。
少年隊「情熱の一夜」
作詞:松井五郎/作曲:馬飼野康二
こーゆー言い方するとファンには怒られるかもしれんけど、少年隊ってまでやってんねんな。もう10年目やて。少年のころからやってるから、10年たってもまだ若いんやろか。ファン層はどのへんなんかな。いま30代の主婦でもジャニーズJr. のファンやったりすんねんけどね。ミュージカルのテーマ曲ってことで、たしかに、そっち方面ではよく聞く。アイドルのミュージカルって、演歌の人の座長公演とおなじ意味だよね。
THE HIGH-LOWS 「ハスキー」
作詞/作曲:甲本ヒロト
FMで1日DJをやったとき、調クンのカラオケに合わせて、ヒロトもいっしょに田原俊彦の「哀愁でいと」を歌った。これがなかなかよかった。ヒロトが歌うと、ヒロトの歌なのね。ハイロウズの新曲よりずっとよいかも。ブルーハーツからハイロウズになって、リズム隊がよくなったぶん、うむを言わせず歌が伝わってくる感じがなくなったのが、どうも物足りない理由なんじゃないか。ちゃんと聴くといいこと言ってんだけどな。
キリンジ「牡牛座ラプソディー」
作詞:堀込高樹/作曲:キリンジ
堀込兄弟のユニット。昨年のデビュー作「双子座グラフィティ」は堀込泰行の作詞作曲だった。ギター・デュオなのだが、フォーク系ではなく、昔の(そう……あれはもう昔なんだ)フリッパーズ・ギターに近い。そのひねくれぐあいが。楽曲のタイトルをながめるだけでもわかる。音がおもしろい。曲に独特の風合いというのか、ヨーロッパを舞台にした名作アニメのBGMにしたらハマりそうな面持ちがある。
槇原敬之「Hungry Spider」
作詞/作曲:槇原敬之
(35万枚/年間57位)
ファンに怒られるだろうけど、A型肝炎から復帰した槇原敬之。あのひげと髪型はなんなんだ。彼の美的センスはいつも疑ってしまう。だれかに、憧れてて影響受けやすいんだろうけど、いつも自分には似合わないやつを好きになるんだろうな。彼も本来、人前に出るべきタイプではないんだな。
■音楽Topic 1999.06
ジュディマリのラジオで、戸川純がかかった。前回、これだけは聴いとけで取り上げた直後にね。まえにかけたら、リクエストが多かったということで、「レーダーマン」が流れたんだけど、やっぱりすごいヴォーカル。ボクはこういうのを歌だと思ってるので、ただよくできた曲(最近はシロウトでも技術や機材だけはプロなみだったりする)ってのは興味ない。つまり、聴く側をびっくりさせないと音楽なんてやる意味ないと思うので。
SILVAのアルバム『HONEY FLASH』発売。あとから思えば、倖田來未のさきがけ。
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