鈴木あみ「BE TOGETHER」
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
(110万枚/年間17位)
はじめ有線で聞いたとき、「ピチカート、ピチカート」って歌ってるのかと思った。小室哲哉がデビュー曲を手がけたときのプレッシャーを語っていたほど、鳴り物入りだった(十何万人だかから選ばれた)わりにパッとしなかったアミーゴ最大のヒット曲はTMネットワーク・リバイバルだった。TMネットワークは当初売れなかったことで、有名。その復讐か。これでいちばん得をしたのは作詞の小室みつ子じゃないかって気もする。
Hysteric blue「なぜ…」
作詞/作曲:たくや
(58万枚/年間35位)
デビュー作がまったくジュディマリのコピーだった彼ら。今回は声とか歌い方がのっこにそっくりと思わない? これ、わざとだったら、ある種の才能だね、モノマネ芸人としての。Nokko時代よりも自分の「フレンズ」をぜんぜんダメに新録した〈のっこ〉により似てる。古い曲を再生するにも才能がいるわけだ。しかし、なんであんなにウケるのかね? あれがいまの10代の気分ってやつなのかしら。定番っちゃやあ定番なんだけど。
郷ひろみ「GOLDFINGER ’99」
訳詞::康珍化/作曲:R.Ross,D.Child
(30万枚/年間71位)
思ったほど売れてはないけど、今年の話題№1は♪アーチチ、アチでしょ。これで郷ひろみは芸能界的に復活したね。戦略的には成功なわけだ。リッキー・マーティン「Livin’La Vida Loca」のカヴァーを康珍化が大胆に訳詞。ちなみに、洋楽の話題№1はHIPSTER IMAGE「MAKE HER MINE」のリヴァイヴァル・ヒット。山下達郎もまいったって言ってからな。知らない人のために言っておくと、リーバイスのCMに使われたあの曲です。
忌野清志郎「QTU」
作詞:忌野清志郎/作曲:藤井裕
映画のサントラ用として製作された曲。キヨシローは近頃また存在感を増してる。CM出てるし、「君が代」パンク・ヴァージョンがまたもや発禁騒ぎ。その清志郎も参加してる手塚治虫トリビュート『ATOM KIDS』 は1人のアーティストの名のもとに筋肉少女帯から佐野元春まで集ってる。『COMIC CUE』 のインタビューで細野晴臣も語ってるけど、CIBO MATT がいいですね。少年ナイフは♪飲茶楼でめちゃうまかろう~の方がいいなあ。
m-flo「flo jack」
作詞:m-flo、H.U.B./作曲:m-flo
ついに、メジャー・デビュー。3月の時点でボクは〈インディーズで、いま「ビーン・ソーロング」が売れてるエム・フロー(たぶん、英語表記だけど、つづりがわからん)が今後くると思う。いま流行りのR&Bテイスト版のヒロシ&キーボーだ(このへんテキトーなので読み流して)言葉の乗せ方が今風でカッコいい〉と書いている。この時点では、あんなにビッグになるけはいはなかった。「been so long」はC/Wとして収録。
■音楽Topic 1999.07
日曜日の午後、ドライブしてたら、なかなかよい感じのなごみ系の曲がかかった。──と、これが「真夏の果実」だった。Sandii with THE COCONUT CUPSというやつらのカヴァーなんである。これが原曲よりぜんぜんいい。とてもかわいたアレンジがなされている。ただ、このヴァージョンにも欠点はあって、♪忘れられない Heart & Soul~のところをなごまずにHeart & Soulで歌ってしまってる。ソウルで勝負すれば、桑田佳祐に負ける。
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