佳山明生「氷雨」
作詞/作曲:とまりれん
(79万枚/翌年5位)
この年の象徴的な演歌。佳山明生が7月、日野美歌が12月に出し、競作となった。ヒットは翌年。中学時代、友人が、
「キライやのに頭に残ってまう歌ってあるやろ」
という話をしてきて、例にあげたのが「氷雨」だった。ボクは「待つわ」も苦手だ。
中森明菜「少女A」
作詞:売野雅勇/作曲:芹澤廣明
(31万枚/年間34位)
中森明菜っていったら、やっぱりこれですね。いわゆる出世作ってやつですね。松田聖子や小泉今日子とならんで、デビュー曲とカンちがいされやすいアイドル・カルト・クイズの初歩。来生夫妻による「セカンド・ラブ」がヒットして、正真正銘のメジャーになった。そうでなきゃ、一発屋でおわってたかもしれない。そのくらい、「少女A」はインパクト強かった。〈少女A〉は新聞などの未成年表記をなぞっているわけで、不良少女ってイメージ戦略だった。本人はそんなに不良っぽい感じでもなかったけど、反・松田聖子層を取り込んで、立ち位置的には山口百恵に近かった。
井上陽水「リバーサイドホテル」
作詞/作曲:井上陽水
(15万枚/88年58位)
88年に田村正和主演ドラマ『ニューヨーク恋物語』の主題歌に使われてヒット。
高木澪「ダンスはうまく踊れない」
作詞/作曲:井上陽水
(30万枚/年間35位)
妙なムードは井上陽水だったのだな。
五木ひろし「契り」
作詞:阿久悠/作曲:五木ひろし
親の田舎に帰ったとき、親戚のお兄ちゃんが「契り(ちぎり)」って、いやらしい意味らしいな、と言っていた。それで、言葉をひとつ覚えた。ずっと安定したセールスをつづけてきた五木ひろし。演歌がなぜ売れるかというと、選択肢の少なさもある。ジャンルとしての演歌ファンがそこへ集中する。リリーッス実数は多いかもしれないが、目にする機会や情報量が少なく、TVで聴いた歌を買うパターンになる。
●郷ひろみ「哀愁のカサブランカ」
作詞/作曲:B.Higgins・S.Limbo・J.Healy/日本語詞:山川啓介
(46万枚/年間14位)
●松田聖子「小麦色のマーメイド」
作詞:松本隆/作曲::呉田軽穂
(15万枚/年間46位)
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