1982年08月発売のヒット曲と話題

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大川栄策「さざんかの宿」

 作詞:吉岡治/作曲:市川昭介
 (105万枚/翌年1位)

 「80年代はシングルが売れなかった」をこと象徴する曲。曲はフツーの演歌だが、このあと、ずっとミリオンセラーが出ず、最後のミリオンと言われた。大川栄策もヒットはこれ1曲である。ところで、歌番組には向かない人というのがある。当時はさほどヴァラエティー色は強くなかったものの、新しい歌手はみなさんに覚えていただくため、親しみをもってもらうため、特技や趣味を披露する。この人、畳まわしてた。子供心にも(意味あんのか)と思った。
 
 

田原俊彦「NINJIN娘」

 作詞:/作曲:宮下智
 (35万枚/年間28位)

 この歌が流れてきたとき、ほとんど絶望したのをおぼえてる。なに歌っとんねん。べつに、トシちゃんのファンでもないんだが。これはもう童謡である。ファンもとまどってた印象があるが、現実には35万枚と基本ベースは割ってない。あのー、歌詞っていうと、どううまく比喩を見つけるかの勝負ないたいなところがあって、これはその血迷った末っていうか……たとえればいいってもんじゃないだろう!
 
 

渡辺徹「約束」

 作詞:大津あきら/作曲:鈴木キサブロー
 (31万枚/年間33位)

 渡辺徹を語るときの〈お約束〉であるが、やはり言っておこう。この人、デビュー当時は二枚目役で、『太陽にほえろ』のラガー刑事。この歌だって、グリコのCMソング。アイドルである。ところが、同一人物とは思えないぐらい太って――すごいのは、ここから――開き直って、芸能界で生き残った。(体型が)似た者夫婦の榊原郁恵と結婚した戦略の勝利。
 
 
■音楽Topic 1982.08

 7日:横浜スタジアム、8日:大阪住之江競艇場にてチャック・ベリー、サム・ムーアらを招きイベント「THE DAY OF R&B」開催。

 13、20日。大滝詠一のトーク番組『スピーチ・バルーン』(FM東京)に、クレイジー・キャッツの作編曲家として知られる萩原哲晶出演。まったく評価されてなかった偉業に光をあてた。夏には、長らく入手困難だったシングル盤が5枚組でリリースされた。翌年1月、萩原哲晶死去。
 
 
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