1982年06月発売のヒット曲と話題

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近藤真彦「ハイティーン・ブギ」

 作詞:松本隆/作曲:山下達郎
 (60万枚/年間7位)

 夏の1曲。「スニーカーぶる~す」とおなじ作家チーム。主演映画の主題歌でヒットした代表曲。マッチは、松本隆によって、日活だと決めつけられていたのね。でも、そういう方向では盛り上がらなかったような。

 ♪お前が望むなら ツッパリもやめていいぜ~

 っつー歌詞もなあ。ちょっと恥ずかしいだろ。日活はそこまで子供じゃない。むしろ、石原裕次郎の『嵐を呼ぶ男』を見れば、裕次郎がジャニーズなんだってことがわかる。とっても、アホな顔してる。

(『太陽にほえろ』のボスじゃないんだ……)

 と思うね。マッチはボスにはならなかったけど、カーレースで遊んでいても(星野一義が指導していた)、ジャニーズの重役にしてもらった。貢献度は相当。レコード・セールスにしてもKinki Kidsが登場するまで、マッチは飛び抜けていた。

 アイドルっていうのは、ファン以外はCDを買わないから、みんなが知ってる歌でも他の売れてる歌ほど売れてないのね。
 
 

アン・ルイス「ラ・セゾン」

 作詞:三浦百恵/作曲:沢田研二
 (35万枚/年間29位)

 アン・ルイスというと、たいてい「六本木心中」が挙げられるが、ボクはこれが好きだった。山下久美子ファンのボクは女性ロックシンガーとしてはアン・ルイスの方が古いみたいな言われ方にムカついていたが、この歌はなんか好きだった。そして、のちに、作曲がジュリー(沢田研二)、そして、作詞が三浦百恵(旧姓:山口)と知るのである。このコンビのいきさつは知らないが、これっきりだった。
 
 

RCサクセション「SUMMER TOUR」

 作詞:忌野清志郎/作曲:仲井戸麗市

 アルバム『BEAT POPS』収録。
♪離ればなれ No No Baby~ではじまる。サビは♪急いで旅立てジャック!だね。♪花火のように消えちまう 夜空~の体言止めが印象的。

●Johnny「$百萬BABY」

 作詞:松本隆/作曲:Johnny
 (33万枚/年32位)
 
 
■音楽Topic 1982.06

 4月から村上春樹がスポーツ・グラフィック誌『ナンバー』(文芸春秋)に〈スクラップ〉を連載開始。作家専業となった時期の〈お仕事〉で、アメリカ雑誌を読んで、日本語のにする。ゴシップと下ネタばかりだが、村上春樹作品でいちばんぐらいにおもしろい。売れてないころは文章もいいし。『エスクァイヤ』と『ニューヨーカー』をひきあいに、日本の雑誌はどうしてあんなに連載と悪口と噂話と対談が多いんだろう? と嘆いてる。
 
 
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