石野真子「ワンダー・ブギ」
作詞:阿久悠/作曲::馬飼野康二
石野真子の歌として、いちばん印象深いのがこれか。
♪ブギウギ シュワッチ ブギ ドゥワー
てやつですね。死語かもしれないので解説しておくと、「シュワッチ」というのは、ウルトラマンが飛び立つときのかけ声だ。
こういう歌を水着きて歌ってたりするのがアイドルの王道って気がする。あの毎年TVでやってたアイドル水泳大会みたいなのは、いつなくなったんだろう? いまでも、ときおりやってる気もするが、フォーマットがちがう。ピンク・レディーなんかでも、水着の股間をローアングルから撮ったり、いま思うと、ようそんなことしてたなーって。
TV全般において、現在の方が露出もボディも顔も上かもしれんが、エロさがちがう。ひわいじゃないっていうか……アイドル関係ないけど、『ウィークエンダー』(75~84 日本テレビ)とかね。ああいう感じがいまのTV界にはないなー。この年、〈口裂け女〉がブーム(?)だったんだけど、『ウィークエンダー』でやったんかな。
「新聞によりますと……」
松坂慶子「愛の水中花」
作詞:五木寛之/作曲:小松原まさし
作詞は、あの五木寛之。ドラマ『水中花』の原作者である彼は、下積み時代、数々の歌謡曲の作詞を手がけていたが、そのほとんどが不発におわっていた。バニーガール(レディ・ドール)の網タイツ姿で歌うことを考案したのも彼だそうで、歌謡曲に対する執念には、すごいものを感じる。
RCサクセション「ステップ!」
作詞:/作曲:忌野清志郎
カップリングはその後、何度も歌うことになる日本のスタンダード・ナンバー「上を向いて歩こう」は。
●桑名正博「セクシャル・バイオレットNo.1」
作詞:松本隆/作曲:筒美京平
(56万枚、年間18位)
●チューリップ「虹とスニーカーの頃」
作詞/作曲:財津和夫
(32万枚、年間35位)
●ピンク・レディー「波乗りパイレーツ」
作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一
■音楽Topic 1979.07
トーキング・ヘッズ来日。
ソニーがウォークマン発売。カーステにつづき、音楽は移動して聴くものとなった。当時の日本を象徴する電化製品。7月末から8月いっぱいムーンライダーズのレコーディングがおこなわれたのは、もと越路吹雪の部屋だった原宿のディスコメイト・スタジオ。ギターの音がもれ、住民から苦情がきたとか。ビルの1Fにアート・ディレクター=時津嘉郎のバー〈カル・デ・サック〉があって、カメラマンやデザイナーのたまり場だった。
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