なぎらけんいち「万年床」
デビュー曲。フォーク・ジャンボリー方面から出てきた人だが、もともとは熱心なフォーク・ファンで、それがたたってか少しコミックな切り口を売りとした。加川良のパロディになる「教訓 2」とか。こっち方面は口ベタな人が多いなか(武田鉄也以降というか、その後の深夜放送進出組とは大ちがい)、なぎらけんいちはシーンの語り部としての役を背負わされてTVに進出し、さらに役者として、『嗚呼!花の応援団』などで怪演した。
井上陽水「人生が二度あれば」
アンドレ・カンドレから井上陽水に名義を変えての再デビュー・シングル。
●沢田研二「許されない愛」
(35万枚/年間27位)
●内山田洋とクールファイブ「この愛に生きて」
(31万枚/年間33位)
●和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」 作詞:阿久悠/作曲:森田公一
●石川セリ「八月の濡れた砂」
■音楽Topic 1972.03
頭脳警察の1stアルバム発売禁止。問題部分を修正して5月に出した2ndも1カ月で回収された。政治がらみの発禁騒ぎでは最も有名なもの。こうした話を聞くたび、ボクは当局に対し、怒りをおぼえるよりも失笑する。歌にそれほどの力があると思っているのか。ある意味彼らこそ、ロック信者なのかもしれない。頭脳警察は10代の反抗心を武闘派左翼的信条を結びつけてしまった。下ネタし。
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