加藤登紀子「知床旅情」
作詞/作曲:森繁久彌
( 107万枚/翌年 2位)
もとは「哀歌」の B面として発売。こちらの方が話題になり、71年レコード大賞で歌唱賞を受賞。作詞作曲はあの森繁久彌である。モリシゲ、自分でも歌ってる。世間的に普及したのはこっち。加藤登紀子という人はボクの子供のころから大物シンガーということになっていた。それも、演歌歌手とはちょっとちがうフィールドの扱いだった。少しフォーク寄りなのかな、BOROや河島英五みたいなもんだろうか。
水前寺清子「大勝負」
作詞:関沢新一/作曲:安藤実規
(32万枚/翌年21位)
チーターの有名曲。♪一つ男は 勝たねばならぬ 二つ男は 惚れてはならぬ 三つ男は 泣いてはならぬ 前向け 右向け 左向け 男は三つで 勝負をかける/一つ女は 守らにゃならぬ 二つ女は だましちゃならぬ 三つ女は 溺れちゃならぬ なみ足 はや足 しのび足 男は三つで 女と生きる/一つ命は 大事に使え 二つ命は いつでも捨てろ 三つ命は 男を決める はや道 おそ道 まわり道 男は三つで 天下をつかむ
トワ・エ・モア「誰もいない海」
作詞:山口洋子/作曲:内藤法美
なぜだか「17才」の歌い出しがタイトルになってる……って、こっちの方が先ですが。内容は「あなたならどうする」のアンサーソングなのかなんなのか。いかにも美しげな曲調に、いかにもキレイげな男女のコーラス。で、サビが〈海に約束したから/つらくてもつらくても/死にはしないと〉だ。おい、死ぬんかっ! うーむ。失恋と自殺の間柄が身近だったのは、いったいいつごろまでなんだろー。
由紀さおり「生きがい」
CKB 横山剣が〈ボクを泣かせた和モノ15選〉であげている。
注目の歌
■音楽Topic 1970.11
あと 1ヵ月でクリスマスだというときに、突然自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入した三島由紀夫、決起をうながしたが受け入れられず、割腹自殺した。享年45。文学的頭の冴えに比べると、あまりにも短絡的想像力を欠いた行動だった。死に場所をさがしてただけなのかしらん。時期はずれ感。除隊後、ギンギラギンのエンタテイナーになってからのエルヴィス・プレスリー「この胸のときめきを」は日本で30万枚のヒット。
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