朝丘雪路「雨がやんだら」
作詞:作詞:なかにし礼/作曲:筒美京平
(32万枚/翌年23位)
いかにも歌謡曲然とした楽曲。朝丘雪路はこの時期、『ゲバゲバ90分』に女優として出ていた。おなじ日本テレビで65年からスタートした本邦初の深夜番組『11PM』のボケ役でも有名で、〈ボイン〉という死語は司会の大橋巨泉が彼女の大きな胸をさして言ったもの。
〈ボイン〉が流行語になった67年には、漫談家・東京ぼん太に人気があった。その一発屋的流行語は「夢もチボーもないよ」「見通し暗いよ」「いろいろあらあな」だった。
ゴールデン・カップス「にがい涙」
GS組で、演奏力は高い評価を得ていた。内田裕也方面のロック・イベントにもよく出演している。内田裕也といえば、この月、英語派ロックの本命=フラワー・トラベリン・バンドがアルバム『エニウェア』で、レコード・デビュー。
注目の歌
北原ミレイ「ざんげの値打ちもない」
九重佑三子「くちづけからもう一度」
■音楽Topic 1970.10
なんと 3週にわたって、チャート 1位を記録した外国曲にジェリー・ウォレス「男の世界」がある。男性化粧品のCMソングで、 7月に日本のみのシングル発売された。チャールズ・ブロンソンがアゴに手をあて、「う~ん、マンダム」と発するあれの BGMだ。いまではすっかりギャグ化されてしまった。もともとは、苦味ばしったシブい男という設定だろう。ブロンソンは本業よりもこっちで死ぬまで日本人に親しまれた。
海外では、エリック・クラプトンが「レイラ」、ピンク・フロイドが『原子心母』を発表。ジャニス・ジョップリンが27才でこの世を去った。
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