○作詞:林春生
○作曲:ザ・ベンチャーズ
○編曲:船山基紀
1971年9月発売(35万枚/年間18位)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
台湾出身。ボクにとって、オウヤン・フィーフィーは「ラヴ・イズ・オーバー」の人なんだけど、古くから活躍している人なのであった。海原千里万里の漫才ネタでも有名である。
この「雨の御堂筋」はわりとオーソドックスな歌謡曲で、小柳ルミ子の「お祭りの夜」とならんで、翌年にかけてヒットした。セールスは欧陽菲菲の方がぜんぜん上。デビュー曲にして、9週連続でチャートの1位を独占した。
♪あなたを偲んで 南へ歩く
梅田新道心斎橋と
って、心斎橋まで行ったら、行きすぎやから。本町はもっと手前や。この調子やと、なんばまで行ってもうてるで。
そもそも、梅田から心斎橋まで歩いたら、45分かかる。高校時代、友だちとよく歩いてたら、知ってる。それも最後の方は互いに無口になる。女の足なら1時間コース。もし、北新地で働いてる女の歌なら、もう少し時間が短縮できるけど、新地って、梅田新道より南よな? しかも、雨降ってんねんで。雨の日には歩く気せん。地下鉄乗れよ。
なんにしても、かなりの体力と根性や。とても失恋で落ち込んでるとは思われへん。
これもベンチャーズ歌謡の1曲。しかし、欧陽菲菲の歌唱をもってしても演歌に聞こえるのは、歌詞のせいかアレンジのせいか。なんにしろ、60年代初頭の方がよっぽどポップだった。70年前後は藤圭子を見ればわかるように、どいつもこいつも暗くて、演歌だ。演歌は日本の心だというようなやつに、ベンチャーズ作曲のやつばっかり聴かせて、なんと言うか知りたいなぁ。