大滝詠一「恋の汽車ぽっぽ」

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 ○作詞:大瀧詠一
 ○作曲:大瀧詠一
 ○編曲:大瀧詠一

 1971年11月発売
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 はっぴいえんどは2ndアルバム完成後、ほぼ解散状態にあった。トピックス的なところでは、メンバーから初のソロということで、大滝詠一「恋の汽車ぽっぽ」が出る。在籍中のリリースとなった。大滝詠一はこのころから、ソロ・アルバムのプランをもっていた、と語っている。
 以下、大滝詠一がWebに載せていた文章よりの引用──

「また、これも小林さんの文章に名前のあった“渡辺武信”さんの『ヒーローの夢と死』(思潮社刊)を古本屋で発見。「無国籍アクションの歴史的栄光」から学ぶものも多くありました。裕次郎・ルリ子の「憎いあンちくしょう」の良さを知ったのも渡辺さんの文章からでした。

 ところが“縁は異なもの”で、渡辺武信さんとは既に71年にNHKラジオの「若いこだま」でお会いしていたんです。

 《はっぴいえんど》のドラマー&作詞家の松本隆君の“アイドル詩人”がこの渡辺武信さんで、我々がメインのラジオ番組に出演の際、松本君が是非お会いしたいということでゲストとして出演を依頼。他の3人も同席というかたちで出演しました。

 ……松本君がいかに渡辺さんの影響を受けたか、という話や、渡辺さんも『日傘 くるくる ぼくは たいくつ』がいいね、などと話が展開する中、最後に渡辺さんが『このレコード(風街ろまん)を聞いてね、“颱風”って曲の最後の“何ぃ、風速40米!”ってのには笑ったね』と仰しゃったのでした。

 私は当時、“自作”のものは滅多に言及されたことがなかったので、例え“誉められたのではなかったとしても”異常にこのことは印象に残っていたのです」

 ──で、こじつけると、ミュージシャンだって、「愛する音楽はひとつ」じゃないじゃないかって。こんなことを言うと、ひょっとして、恋人はムッとするかもしれない。そんなときは、こう答えよう。

「それはぼくじゃないよ」

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