平山三紀「真夏の出来事」

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 ○作詞:橋本淳
 ○作曲:筒美京平
 ○編曲:筒美京平

 1971年5月発売(27万枚/年間37位)
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 さんざん、名曲ということに祭り上げられている。筒美京平が平山三紀を気に入ってたとか、そういう情報のせいだろう。
 つまり、筒美京平はすごいという前提があって、その筒美京平が力を入れていたんだから、デキの悪いはずがないみたいな信仰ね。もっといえば、筒美京平をすごいと言ってるオレはすごいというようなカンちがい。そういうのはたいてい、近田春夫の『気分は歌謡曲』からの受け売りだったりする。
 ホントに好きな人はいいのよ。
 でも、まあ、現在から見ると、平山三紀その人が好きかどうかということで、評価が分かれてくると思う。
 というのも、歌詞がね。

 出だしは、たしかにカッコいい。とくに、あの時代の若者の感覚に合うものをスパッと出してきてる。ハマトラとかニュートラの時代でしょ? でも、そのあと、〈さいはての町 私は着いた〉って、急に小林旭の時代にもどってんだもの。

 かりに、筒美京平の曲をすごいとしても、この歌はカッコよさみたいなのがポイントなんだから、そこに乗る言葉にカッコよくない要素があれば、そこは減点されてしまう。当時の名曲というところにとどまってしまう。

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