リンクをクリックしたら、日刊SPAにたどりついた。目当ての対談の下に、関連記事としていちばん上に載っていたのが、
「美人と噂の漫画家まんしゅうきつこ、ついに顔出し!しかも、勢い余って脱いじゃった!!」
だった。顔はレトロなタッチの自画像で隠されている。その2つ下の記事のサムネイル画像で顔はわかるのだが、とりあえず、タイトルをクリック。
その記事は、
「ブログ『オリモノわんだーらんど』で一躍名をはせた……」
とはじまる。『オリモノわんだーらんど』をクリック。
2012年の記事がならんでいる。そのうちのひとつをクリック。コミックエッセイのスタイルなのだが、
(おれ、この記事知ってるぞ……)
と首をかしげ、もうひとつ読んでみたところで思い出した。
まんしゅうきつこが一躍名をはせた当時、ブログきっかけで注目されている美人マンガ家がいると聞き、このブログ見たんだった。
その昔、男子高校生のレンタルビデオあるあるで、たくさんならんでいるパッケージを手にとって、女優の顔と説明文を真剣にながめ、時間をかけて、〈今日の1本〉を選び、家に帰って、準備万端、いざ再生すると、
(まえに見たやつやんけ、これ……)
っていうね、そのガッカリ感と己の呪われた嗜好を嘆く話が定番としてあった。
それと、おんなじようなことやってんな、と思ったよ。今日のおれ。
ちなみに、まんしゅうきつこの顔って、おれは好きな方だけど、世間の男子はこの手の顔をあまり支持しないんじゃないだろうか。もともと、キレイ系よりカワイイ系の方がウケがいいしね。
ブログには、関係がぎくしゃくした結果、存在を封印している妹のことを描いた回があるのだが、妹の顔は自画像とちがって、素顔のまんしゅうきつこに似た顔(だから、たぶん、じっさいの妹に似た顔)に描いている。ここらあたりの加減が興味深い。
ところで、いまどきはネットで女優を見てるんであろう男子高校生の、あるある話ってどんななのだろう?
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