大阪都構想の住民投票で気になったアメリカの影

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 まあ、ゆーても、現状維持を望む人たちが多いんやろな、と思てた。いわゆる大阪都構想にまつわる住民投票。今回はまず大阪市を5つの特別区に分割するかどうかについて争われたんやけど。意外にけっこう賛成票が多くて、開票の時間帯によっては、見た目の数字上は反対票を上回ってて驚いた。投票率も有権者の3分の2で、国政より高い。たんなる利権争いではなく、ちゃんと考えた市民が大勢いたっちゅうこっちゃね。

 ところで、ちょっと気になったんが賛成反対両陣営のキャッチフレーズ。

「CHANGE OSAKA! 」

「We Say NO! 」

 って、オバマやん! どう見ても、オバマっぽいやん。大阪をどないするかっちゅう話やのに、なんで英語やねん。ダサい大阪弁の標語みたいなんもこまるけど。表記がヨコ文字ってレベルじゃないもんな。おかげで、ちがいがようわからんかった。

 もともと、今回は都構想を推進する市長が国の首相と近くって、せやのに、大阪では首相とおなじ政党に属する議員が都構想阻止にまわってた。どっちにころんでも、おなじ穴の保守派やないのかって感じが判断をむずかしくさせてたのに……。オバマはんのホンネは知らんけど、あの人、表向きはリベラルやねんぞ。アメリカでの影響力は低下してるって伝えられてるけど、日本の政治家への影響バリバリやん。次の大阪市長選に出たら?

 けっきょく、都構想はなしってことで決着したけど、市長を支持しなかった高齢者層にも、
「外郭団体なんかにおる、税金泥棒みたいなおっさんをなんとかせえ」
 というような声があった。都構想はいらんけど、いまの大阪を認めたっちゅうわけでもないねんで、ということをちゃんと受け止めて、まともな改革をしたなら、住民投票をやった甲斐があるっちゅうもんや。

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