先日、『ルパン三世』の新TVシリーズのエンディング・テーマについてふれた。
⇒ 石川さゆり「ちゃんと言わなきゃ愛さない」は『ルパン三世』の歌
今週発売の週刊文春で、近田春夫もこの曲を取り上げ、新曲のようには感じられない旨のコメントをしていた。短い文章だったが、通じるものを感じた。
以前の記事も再掲載しておく。
■再掲載(初出2012.7.31)
日本アニメのキャラクター化の技術がどのぐらい高いかを知るために、マンガ版『ルパン三世』の第1作「ルパン三世登場」を読むといいだろう。
こんな通俗からのスタート、発想がAVと変わらんぞ。楽屋オチも多い(作中の〈♂図省略〉を参照のこと)。元祖アルセーヌ・ルパンからのアイデアのパクリが多いのは、ちょっとどうかと思うが(ほとんどヒネってない)。
臆面のないアメコミ調というのが当時は新鮮だったんだろうな。宮崎駿も文庫の我田引水解説のオッサンも〈時代の子〉って言ってるから。
人はバンバン殺すし、短いページ数で収めようとして、安易なオチをつけたりするのがかえって、フランス短編の奇妙な味のような感触も残す。文庫サイズには向かない作品。
『ルパン三世 (1)』 ⇒ 詳細はこちら
『怪盗紳士ルパン』 ⇒ 詳細はこちら
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