「やつらの足音のバラード」が好きというのは、スノビッシュでカッコ悪い。もとは、アニメのエンディング・テーマ(『はじめ人間ギャートルズ』1974年10月5日~)だったものを子供のころに聴いて、アニメソングと呼ぶにはあまりにも独特のこの歌を、成長してカヴァーした歌手がいろいろ出てきて(小泉今日子他)、スノッブ好みの歌となった。
ムッシュこと、かまやつひろしは他にいい歌がいっぱいあるので、わざわざ「やつらの足音のバラード」を挙げることはない。
ところが、2017年3月1日午後6時5分、がんで亡くなったと報じられて、この歌がツーとされてたりなんかして、聴くと、こんなときにこの詞は卑怯だろ、と(作詞:園山俊二)。本人の曲・演奏・歌はやっぱりカッコいいし、ジンときて、追悼したいやつはこれを聴けって気分になる。
やつらの足音のバラード https://t.co/Tza7LojQRh @YouTubeさんから
— とり・みき/TORI MIKI (@videobird) 2017年3月1日
個人的に、かまやつひろしのすごさは、常にたたえていたユーモアにある。とか思っていたら、似たようなことを考える人がいるものだ。
僕から見たかまやつひろしさんの魅力は、音楽的こだわりはかなりあるだろうにそれを見せない飄々さにあったように思う。だから気がつくとどこでもどんなジャンルにも笑顔で居た。けれども固定グループだけに閉じこもって群れることはなかった(スパイダースでさえ)。居るけどどこでも常に異人という。
— とり・みき/TORI MIKI (@videobird) 2017年3月2日
P.S.
本人名義のシングルとしてリリースされたのは、再評価された90年代に入ってからなのであった。
●かまやつひろし「やつらの足音のバラード」
作詞:園山俊二/作曲:かまやつひろし
1994年09月発売
「やつらの足音のバラード」 ⇒ 詳細はこちら
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