Misia 「Everything」
作詞:Misia/作曲:松本俊明
(100万枚/年間14位)
20世紀最後のヒット曲して最終はダブル・ミリオンに近い。松島菜々子主演ドラマの主題歌だからだろうけど、歌いあげる調子のやつで、うんざり。久保田利伸が雑誌のインタビューで、宇多田ヒカルと比べると、Misiaの方が歌うまいと言ってた。宇多田ヒカルはもっといい加減な歌い方であり、でも、だからこそ、本物に近いと。Misiaって、ラジオでしゃべる声聞いたら、ごっついフツーっぽいよな。
B’z 「RING」
作詞:稲葉浩志/作曲:松本孝弘
(54万枚/年間37位)
30枚目となるマキシシングルで、松田聖子のもつ24枚連続1位という記録を塗り替えた。その輝かしい肩書きとは裏腹にパッとしない曲である。B’z にしてはセールスもよくなかった。ひょっとして、いくらなんでも松田聖子の記録を抜くのは……というためらいがB’z 陣営にあったのかもしれしれない。国民的アイドルと数多い特定ファンに支えられたB’z では数字の意味がちがう。
花*花「さよなら大好きな人」
作詞/作曲:こじまいづみ
(31万枚/翌年62位)
「あ~よかった」がメジャー・リリースで、再ヒット。関西出身の一発屋かと思ったら、次のこの曲もヒットしてる。テーマがすっきりしてるんがいいんだろうね。曲調はキライ。でも、単純なくり返しの詞、最後の「ずっと」「ずっとずっと」「ずっとずっとずっと」のクドさが勝利の秘訣か。こじまのキャラクターある顔はなかなか。タイプはぜんぜんちがうが、世間的には、パフィーの後継者みたいに思われてる。
安室奈美恵「PLEASE SMILE AGAIN」
作詞/作曲:小室哲哉
ひさびさな感じもする安室の新曲はやたら印象的なイントロ。ボクは安室個人は好きなのに、あまり好きな曲ってなかった。これはいちばんいいかもしれない……って、歌がはじまったら、いつもの安室だったけどね。
スガシカオ「AFFAIR」
作詞/作曲:スガシカオ
10月おわりにアルバムが出たスガシカオの新曲はひさしぶりにいいですね。いつもと変わんないっていったら、変わんないんだけど。打ち込だった過去3枚のアルバムとちがって、バンド・サウンドのアプローチ、作詞もかなり苦労したとのこと。
■音楽Topic 2000.10
日本テレビ系列(制作は広島テレビ)で、水曜日深夜に『松本紳助』という番組がスタート。同業者、専門家、一般視聴者を問わず、この時点で、おそらく〈いちばん、おもしろい〉とされていたダウンタウンの松本人志と松本が最も尊敬する、自分の番組をもっている現役の中では最大級の大物である島田紳助が2人だけで対面でしゃべる。業界的にも、ものすごい注目されたが、結果は生煮え。みんなの期待が大きすぎた。
13日、桑田佳祐がユースケ・サンタマリアとはじめたTV番組『桑田佳祐の音楽寅さん』(フジテレビ)で、長らく放送禁止とされていた「ヨイトマケの唄」(美輪明宏)を歌った。21世紀に残したい曲ってことで、ギターかかえて、フォークロック風に。「愛無き愛児」みたいな感じで。♪父ちゃんのためなら エンヤコラ~という一番有名なフレーズははぶいてた。さすがにこれを入れると桑田の表現にはならんかったんだろうな。『放送禁止歌』という本に感動しての行動だった。
町田康がNHK『トップランナー』に出演し、「歌詞は1行あればいい。説明してもしかたがない」と述べた。あとはジョニー・ロットンのことなど。
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