1999年12月発売のヒット曲と話題

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鈴木あみ「HAPPY NEW MILLENIUM」

 作詞:鈴木あみ&前田たかひろ/作曲:小室哲哉
 (36万枚/翌年72位)

 9枚目にして、アミーゴは作詞を手がけた。それにしても、〈ミレニアム〉というのは流行語でしたよね。千年紀と訳される。ようは2000年代に突入しますよってこと。21世紀というのは、2001年からはじまる。けど、ガラッと年号が変わることを商売に結びつけたいって思惑で、パソコンの2000年問題もあって、なんでもかんでもミレニアム。なかには、2000年から21世紀と思うやつもいて……
 
 

エレファントカシマシ「ガストロンジャー」

 作詞/作曲:宮本浩次

 『ロッキン・オン・ジャパン』が「全てのページを校了したあとに、急遽」ページを差し替えて届いたばかりのエレファントカシマシのニュー・シングルのレビューを載せて大騒ぎしてる。♪バケの皮はがしに行こうぜ~とアジテーションしてるだけの曲で、有線で流れてきたのを聴いたとき、ボクは変わった新人バンドが出てきたのかなと思った。でも、シリアスなロック・ファンたちにとって、エレカシは昔から期待の最終兵器なのだった。
 
 

CHARA+YUKI「愛の火 3つ オレンジ」

 作詞/作曲:Chara、YUKI

 このジャケットの時点で、チャラはすでに2人目を身ごもってたらしい。妊婦ジャケットというのは、意外に珍しいんではないか。それも肌を出してるわけで、ひそかにそっち系のマニアに売れてたりして。ボクはYUKIはけっして美人と思ったことはないんだが、あのジャケットはべっぴんさんやね。ちょっといい感じ。いまって、ああやって前髪そろえんの流行ってんの。aikoもショートやけど髪型の作りはいっしょやんか。
 
 

爆チュー問題「でたらめな歌」

 作詞:さ大臣・う大臣/作曲:飯野竜彦・さ大臣

 子供業界=ポンキッキーズに進出した爆笑問題が爆チュー問題と名乗って、歌を出した。スタイルも斬新だが、歌詞がすばらしい。パンクロックの精神性を「DA.YO.NE」風ラップで子供たちにもわかるように提出してみせた試みは非常に悪魔的だ。とくに、最後の♪地球の平和を守るため ここぞというとき鼻をかむ。最初、趣味性の強い太田の余芸だろうと思ったが、これではじめて全国制覇をはたしたわけだ。
 
 

太陽とシスコムーン「丸い太陽 winter ver.」

 作詞/作曲:つんく

 さて、年末、師走である。歌謡曲の世界には、好きでもないのに耳に残る曲というのがあって、いまのボクにとっては、太陽とシスコムーンの♪夜が明けそうね ドキドキしてきたわ~とゆーフレーズである。
 
 
●倉木麻衣「Love,Day After Tomorrow」

 作詞:/作曲:
 (138万枚/翌年4位)
 
 
■音楽Topic 1999.12

 今年の音楽シーンは新曲にぜんぜん興味がもてなかった。昨年とちがってクラブ・ミュージックにパワーがなかったからだろうか。個人的な気分もあるけど。雑誌『ロッキン・オン・ジャパン』12月号の〈ロック90年代大総括対談〉によると、80年代はブルーハーツ、90年代前半はフリッパーズ・ギターが事件だったと言っている。それじたいに反論はないが、全体を通して読むと、しょせん、ボクの音楽の見方は業界的なものとかけ離れてる。
 
 
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