松任谷由実「ANNIVERSARY」
作詞／作曲：松任谷由実
（35万枚／年間17位）
シングルの売れない時代にあって、アルバムでセールス戦争をしていたユーミンのスマッシュ・ヒット。『ダイアモンドダストが消えぬまに』（87・12）以降のビッグ・セールス時代に初のシングルだった。アルバムは冬に出るのが決まりなのに、夏のボーナス商戦に合わせてのリリースで、ファンはさぞやうれしかっただろう。
シングル時点では「無限にCALLING YOU」 とついていたサブタイトルがはずされて、アルバム『LOVE WARS』 収録される。
『ダイアモンドダストが消えぬまに』から『LOVE WARS』 までは〈純愛３部作〉と呼ばれた。現実の若者の多くはセックスに明け暮れていたんだけど。
●サザンオールスターズ「さよならベイビー」
作詞／作曲：桑田佳祐
（24万枚／年間33位）
■音楽Topic 1989.06
24日。美空ひばり死去。世間は「昭和がおわった」の大合唱。個人的には、それがどうしたという気分だった。おれ、西暦で生きてるし。美空ひばりなんて、ずっと長いことお茶の間とは無関係だった。ハリガネ・ロックの漫才に、
「年寄りとか、いまだにねえ、『お嬢』『お嬢』ってゆーてる人おるでしょ。『もういちど、お嬢に会いたい～』って。もうすぐ会えるっちゅうねん」というのがある。ネタのパターンは古いが気分は共通。
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