男闘呼組「DAYBREAK」
作詞:大津あきら/作曲:MARK DAVIS
(62万枚/年間4位)
後輩のSMAPのメンバーも愛聴したというこの曲で、レコード大賞新人賞を受賞した。
工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」
作詞:中島みゆき/作曲:作曲:後藤次利
(45万枚/年間6位)
工藤静香では、いちばん好き。歌詞がよいのだが、曲は中島みゆきじゃないので、独特の世界から離れて、一般の人にも聴きやすい。
浅香唯「セシル」
作詞:麻生圭子/作曲:NOBODY
(22万枚/年間32位)
世間的には、♪シーシーシーの「C-Girl」(年間17位)の方が有名か。ボクの友人は浅香唯のファンで、この曲が好きだといって、カラオケで歌ってた。そいつは大学に入って、浅香唯を呼びたいがために1回生のときから体育会系のクラブに入り、4回生のときに学祭の実行委員長になった。浅香唯のギャラは、たしか500万円。じっさいに呼んだのは、ギャラ300万の吉本新喜劇だった。好評だったと自慢してた。いいのか、それで。
米米CLUB「KOME KOME WAR」
作詞/作曲:米米CLUB
このぐらいから米米がわからなくなったというか興味がなくなった。〈セメテ セメテ セメテ セメテ ヤメテ ヤメテ ヤメ〉のとこは少しおもしろいけど、次の「FUNK FUJIYAMA」 につながるカタカナ外国語が全部ダメだ。ビッグバンド編成で、女性コーラスやかぶりもの担当がいたりして、元ネタは黒人のファミリーな感じかもしらんが、不思議と黒っぽさがない。いかにもオモシロをアピールする態度はもとから好かない。
RCサクション「ラヴ・ミー・テンダー」
作詞:忌野清志郎/作曲:アメリカ民謡
3月の「NAUGHTY BOY」につづいてリリースされたのが、エルヴィス・プレスリー「LOVE ME TENDER」の替え歌。
このシングルは〈反核〉が題材だったが、すべて当時運動が盛り上がっていた〈反原発〉のくくりで語られた。支持する側も抹殺しようとする側も事件性のみで騒いでおり、〈だれでも知っている洋楽を日本語の替え歌にして、あぶない題材を歌う〉というシャレを理解しなかった。まさに、♪なに言ってんだー ふざけんじゃねーである。唯一の理解者が同級生で、山口百恵のダンナである三浦友和で、自作の詞を持ち込んできたという。
■音楽Topic 1988.08
15日、終戦記念日。反戦、反核、反原発などを歌ったRCサクセションのアルバム『COVERS』がキティレコードよりリリース。シングルも同時発売。この作品は東芝EMIが発売中止処分にした──東芝EMIは親会社が原子力発電所建がらみでもうけている──のが騒がれていたせいもあって、オリコン初登場1位を獲得。13、14日に行った日比谷野外音楽堂でのライヴ音源は、アルバム『コブラの悩み』として、12月16日にリリースされた。
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