わらべ「めだかの兄妹」
作詞:荒木とよひさ/作曲:三木たかし
(88万枚/翌年3位)
へえ、これって、編曲:坂本龍一なんだ。『欽ちゃんのどこまでやるの』というホームドラマ形式のヴァラエティから出た仮想三姉妹ユニット。ボクは欽ちゃんはキライじゃなかったが、彼女らが登場したぐらいから、イヤーな感じがしだした。〈ほのぼの〉〈みんなに愛される〉イメージへの嫌悪感。だから、高部知子が問題を起こしたとき、ザマアミロと思った。
日野美歌「氷雨」
作詞/作曲:とまりれん
(50万枚/年間15位)
かなり、タイムラグがあいての競作だが、もてはやされてたのは、翌年の同時期。ボクは競作というのをこれで知った気がする。おんなじ歌をいろんなやつで歌ってどうすんだと思ってた。これは、日本流の持ち歌信仰に毒されていたわけで、そういう土壌ではスタンダード・ナンバーが育ちにくい、とはよく言われること。なんにしても、おれのキライな歌を競作されても。
RCサクセション「つ・き・あ・い・た・い」
作詞/作曲:忌野清志郎
まあ、いわゆるキヨシロー節だよね。いちお、反体制ソングなのかもしれないが、切り口がちょっと独特。
♪もしもオイラが偉くなったら
偉くない奴とは つきあいたくない
たとえそいつが古い友達でも
(中略)
だけどそいつがアレを持ってたら
俺は差別しない Oh, つきあいたい
この〈差別〉の使い方がね。アルバム『BEAT POPS』収録。
■音楽Topic 1982.12
マイケル・ジャクソン『スリラー』発売。これにより、ポップ・ミュージックの主流がロックからダンス・ミュージックへと移行。ムーン・ウォークがずいぶん流行った。グラミー賞8部門を受賞。全世界で5000万枚以上のセールスを記録して、ギネス認定されている。日本では84年のアルバムチャート1位がこれ。
ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」がオリコン洋楽シングル・チャートで3週連続1位。原曲はフランキー・ヴァリ(フォー・シーズンズ)がソロで出したヒット曲「Can’t Take My Eyes Off You」(67.05)。ディスコ・サウンドにアレンジしたのがウケた。結果、一般人でも知ってるディスコ・ヒットの代表曲となった。作詞・作曲:ボブ・クルー/ボブ・ゴーディオ。
MBSラジオのヤングタウン金曜日で〈聞きこんだら〉のコーナーがスタート(85年3月まで)。タモリ倶楽部の『空耳アワー』と趣旨はいっしょだが、下ネタ中心。有名なのは、アニメ『巨人の星』の歌で、
♪思い込んだ~ら
の歌詞にかぶさる整地用ローラーを見て、〈重いコンダラ〉だと思い込んでいたって、あるある。
『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』公開。ゲストが沢田研二と田中裕子。この共演がきっかけで、2人はつきあうことになる。
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